ナダルに屈しベスト8敗退!
先程行われた、全仏オープン準々決勝。
今大会第7シードで世界ランク7位の錦織圭が、第2シードで世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)に、1‐6、1‐6、3‐6のストレートで敗れ、準々決勝敗退となってしまいました。
残念!!
本当にここまで錦織はよく頑張りましたが、今日はナダルが強過ぎましたね。
第3セットの途中で、雨が降り出して試合が一時中断になったので、これが恵みの雨になればいいなと、わずかな期待もしていたのですが、結局その願いは届きませんでした。
ということで、錦織の全仏オープンは、残念ながらこれで閉幕となってしまいました。
最強ナダルに手も足も出ず
今日の錦織は、コートに入場した時から表情は険しく、体も重そうで、ポジティブな要素は最初から殆ど見られず、やはりダメなのかなと暗雲が立ち込めていました。
錦織は、2戦連続で5セットを戦い、更にペール戦では順延もあったので、中0日で今日のナダル戦に挑んだわけですが、もう体力的に限界一歩手前という感じでした。
足にも疲れが来ていたようで、時折、太ももを叩いたりするシーンも見ましたし、マッサージを受けていた右肘付近を触って痛そうな険しい表情も見受けられましたね。
試合では、ナダルの前に手も足も出ず、スコアも圧倒され、完敗でベスト8敗退となってしまったわけです。
試合途中のゲーム間で、トレーナーに右肘のマッサージを何度かしてもらう場面もありましたが、それでもまぁ途中棄権することなく、最後までよく頑張ったと思います。
今ある最大限の力をなんとか絞り出して、一生懸命攻撃してはいましたが、ことごとくナダルに跳ね除けられてしまった錦織。
ナダルがクレーで最強だということはわかってはいましたが、久々に錦織との対戦を観て、本当にウルトラスーパー級に最強なんだなということを、今日はマジマジと痛感させられました。
こんなにクレーで強い選手は、正直見たことがないですし、ある意味ではもう異次元の世界の人というくらい強過ぎました。
錦織が万全の状態であったとしても、今日のあのナダルに勝つのは本当に至難の業だったと思います。
少しでも勝てる希望があるかも?と思っていましたが、とんでもなかったですね。
恐るべしラファエル・ナダル!
全く隙がなく、攻撃の手も一切緩めず、コントロール抜群で、まさにクレーの職人という感じすらしました。
ナダルは、なぜこんなにもクレーに強いのでしょうか。
もちろん他のサーフェスでも強いのですが、クレーではもう本当にびっくりする位強いですし、逆にもう強すぎて笑ってしまう程です。(^^;)
気力を振り絞って、錦織もナダルに挑みはしましたが、サービスゲームをキープするのさえ大変で、ちょっと相手がナダルではもうお手上げ状態でした。
それでも1つブレークも取れましたし、なんだかんだ言っても、ベスト8まで勝ち上がれたことは、今年の全仏の収穫と言って良いのではないでしょうか。
錦織の中では、出来ればもう1つ勝って、自己ベスト更新したいという思いもあったと思いますが、それは来年以降の課題ということで。
これにて全仏オープン、そしてクレーシーズンは終了となりました。
試合の振り返り
今日のパリは晴れですが、曇が増えてきました。
今日はこの後雨の予報も出ているとのこと。
気温は25度。
日本時間の夜22時35分に、白いキャップと白とオレンジのウェアで、センターコートのフィリップシャトリエに錦織圭が入場してきました。
コイントスに錦織が勝って、いつものようにレシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
ナダルのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織のウィナーが決まるも、ナダルの強烈なサーブとストロークで難なくキープ。
第2ゲームは、ナダルのウィナーや、錦織のミスショットで30‐40とブレークポイントを与えてしまいます。
錦織のショットがアウトでいきなりブレークされます。
第3ゲームは、ナダルのダブルフォルトなどのミスがあるも、サービスポイントやストロークで攻めてキープ。
第4ゲームでは、ナダルのウィナーが決まるも、錦織のミスショットなどで40‐40に追いつかれます。
2度のデュースを経て、錦織のフォアのウィナーなどストロークで攻めてキープ。
第5ゲームは、ナダルのダブルフォルトがあるも、ストロークで攻めてキープ。
第6ゲームは、錦織のミスやナダルのウィナーで30‐40とブレークポイントを与え、一気に2度目のブレークをされます。
第7ゲームは、ナダルのServing for 1stset.
ナダルのサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第1セットは、ナダルが1‐6で先取しました。
ここまでの試合時間は35分でした。
続いて気持ちを切り替えたい第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
ここでNEWボールになります。
第1ゲームは、錦織の連続ミスで0‐40と3本のブレークポイントを与えてしまいます。
錦織のミスでいきなりブレークされます。
第2ゲームは、錦織のフォアやバックのウィナーが決まり、40‐15と2本のブレークポイントが来ます。
ナダルのショットがアウトでブレークバックに成功!
第3ゲームは、錦織のウィナーなどストロークで攻めるも、ミスショットやナダルのドロップショットで40‐40に追いつかれます。
錦織のミスショットでナダルにブレークポイントで、一気にナダルがブレーク!
第4ゲームは、ナダルのサービスポイントやストロークで攻めて、難なくキープ。
第5ゲームは、ナダルのリターンエースやウィナー、錦織のミスショットで30‐40とブレークポイントを与えてしまうも40‐40に戻します。
2度のデュースを経て、ナダルのウィナーでブレークポイントを与え、ナダルのウィナーでブレーク!
第6ゲームは、ナダルがストロークで攻めて、ラブゲームキープ!
第7ゲームは、ナダルのウィナーが決まるも、錦織のミスショットで30‐40とブレークポイントを与え、ナダルにセットポイント。
一気にナダルにブレークされます。
第2セットもナダルが1‐6で取りました。
ここまでの試合時間は1時間08分でした。
ここでナダルは着替えのためバックオフィスへ
錦織はウェアを着替えます。
右肘に貼ってあったテーピングを取ります。
トレーナーを呼ぶも、少し話をしたくらいで特に治療はせず。
続いて気持ちを切り替えたい第3セット。
ナダルのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、ナダルのダブルフォルトや錦織のウィナー40‐15と2本のブレークポイント!
ナダルのウィナーなどで2本戻され40‐40に戻します。
3度のデュースを経て、ナダルのサービスポイントでキープ。
第2ゲームは、錦織の連続ミスショットなどで40‐15と2本のブレークポイントを与えるも、錦織がドロップショットなどで2本戻し40‐40に戻します。
錦織がストロークで攻めてキープ。
ここでNEWボールになります。
錦織はラケットを替えます。
第3ゲームは、錦織もウィナーを決めるも、ナダルがストロークで攻めてキープ。
ここで錦織のところにトレーナーが来ました。
錦織の右腕をマッサージしていますが特にメディカルタイムアウトは取りませんでした。
第4ゲームは、錦織のストロークで攻めるも、連続ミスで30‐40とブレークポイントを与え、一気にブレークされます。
第5ゲームは、ナダルがストロークで攻め難なくキープ。
またトレーナが錦織のところに来て、右肘をマッサージをしています。
第6ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
上空が暗い雨雲で覆われ、まだ雨が降ってきてはいませんが、暗くなってしまいボールが見にくくなったことで、一旦ここで試合が中断になりました。
雨も降ってきたようです。
ここで約1時間程試合が中断しました。
パリの雨は止み、上空は晴れています。
日本時間で午前1時30分に、両選手が再入場してきました。
錦織は心なしか、なんとなくスッキリした表情をしています。
5分間のウォーミングアップ後、試合が再開されます。
ナダルのサービスから試合がリスタート。
第7ゲームは、ナダルのサービスポイントでラブゲームキープ!
第8ゲームは、錦織がストロークで攻めて難なくキープ。
第9ゲームは、ナダルのServing for the match.
ナダルのミスショットがあるも、ストロークで攻めてキープ。
第3セットもナダルが3‐6で取り、セットカウント0‐3で、ナダルが準決勝進出を決めました。
トータル試合時間は1時間51分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率は、錦織もナダルも3セットトータルで72%ということで、割と良かったですよね。
錦織は第1セットこそ、50%と良くなかったのですが、尻上がりにファーストの確率を上げていき、72%にまで上昇することが出来たようです。
ただ、ファーストサーブのポイント獲得率で大きく差が出てしまいました。
アンフォーストエラーの数も錦織の方が多く、ウィナーはナダルが多いという内容。
トータルポイントも、錦織を圧倒したナダル。
本当に凄かったと思います。
錦織の敗戦の弁とは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「最初の2セットは、ぶっちゃけコート上にいるのがつらかった。
思うようにプレーできなかった。
体が動かなかったので、フラストレーションはたまりました。
動けない、プラス、簡単なポイントがなく、自分のアンフォーストエラーも増えた。
悪い流れになっていた。
最初から思い切りいくしかないと思っていました。
出し切ったは出し切った。
満足はないですが、これが結果。
悔いはないですけど、(ベスト)8以上はいきたかったですし、つらい中でも、もうちょっといい試合をしたかったです」
とのことでした。
とにかく今日は、連戦の疲れを癒して、ゆっくり休んで欲しいなと思います。
お疲れ様でした。
次戦の試合予定は?
錦織の次戦の試合ですが、クレーシーズンはこれで終わりますので、次戦からはグラスコートシーズンとなり、ATP500 ノベンティオープンが6月17日(月)からドイツ・ハレで開幕します。
⇒欠場となりました。
まだ10日程ありますので、今回の疲れを休め、クレーからグラスへの切り替えと調整をしっかりして、試合に臨んで欲しいと思います。
お疲れ様でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てたなら幸いです。
ツイートやいいね!をして頂けると、もっと嬉しいです。
コメント