クレーコート⇒グラスコート
5月26日から2週間行われた全仏オープンテニス2019。
6月9日の最終日に決勝が行われ、下馬評通り、世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)が、全仏では前人未踏となる12度目の優勝を成し遂げ、ローランギャロスの幕を閉じました。
我らが錦織圭はというと、昨年の4回戦よりは1つ勝ち進んでベスト8となるも、優勝したナダルに完敗で、ベスト8敗退となったわけです。
これで4月から行われていた錦織のクレーシーズンはすべて終了となり、いよいよグラスコートシーズンに突入となります。
世界ランクは7位で変動なし
今週発表された最新世界ランキングで、錦織の世界ランキングは7位で変動はありませんでした。
そんな中、相変わらずBIG3の面々は、世界ランキング1、2、3を独占。
どこまで行っても越えられない壁と化し、中々若手がその風穴を開けることが出来ない現状があります。
それでも、いつか誰かがその壁を越えなければいけないでしょうし、その誰かというのが、我らが錦織圭であって欲しい、といつもそう思っています。(^_^;)
上を見ればキリがありませんが、7位をキープ出来ているということ自体、実は凄いことなんですけどね。
ただ我々ファンは、欲が深く、もっともっと強い錦織圭が観たいと思ってしまうのです。
何度負けても這い上がってここまで来た錦織だからこそ、まだやれるのではないか、もっと勝てるのではないかと、ついそう思ってしまうのだと思います。
でも錦織は、現在29歳です。
現役選手として、あとどれくらいの時間が残されているかわかりませんし、このトップ10を維持できるのも、あとどれくらいななのかもわかりません。
その時間を考えた時に、色々考えなければいけないんだろうなと思うんですよね。
ボリスベッカーの金言
今日のニュース記事で、元世界ランク1位のボリスベッカー氏の記事が目に留まり、読んでみると、元トップ選手だからこそ言える金言がありました。
「ビッグ3を除く28歳以下の選手で、ドミニク・ティエム以外の現役選手が、グランドスラムで決勝まで進めていないという統計を読んだところだ。
それはいいことではない。
28歳以下の選手の質と姿勢に疑問を投げかけるべきだ。
彼ら(ビッグ3)は年を取っていくが、彼らに輝きがある間にくぐり抜けていくのを見たい。
若手が持っていなくて、彼ら3人が持っているメンタリティはある。
フォアハンドでもフィジカルでもない。
勝ち負けの違いを生むのはマインドセット、姿勢だ」
この言葉を読んだ時に、やはりそうなんだぁ~と、しばし考え込んでしまいました。
どこかでそうなんだろうなとは思ってはいましたが、元世界1位のベッカー氏が言うと、それはもう説得力が半端ないです。
この言葉は、本当に深くて重いなぁと思いました。
勝ち負けの違いを生むのは、フォアハンドでもフィジカルでもなく、 マインドセット、姿勢・・・。
それが若手、28歳以下の選手にはティエム以外ではいないということですか。
あれ?ちょっと待って、錦織は今29歳ですよ。
28歳以下にはもう含まれてないじゃないですか。(◎_◎;)
ということは、29歳以上でブレイクする選手というのは、恐らく統計的にはもうあまりいないということなんでしょうか。
そっか~、、、なんだか悔しいな。
でも確かにそうなのかも知れません。
とはいえ、そういう意味でも錦織にはここから這い上がっていく上で、マインドセットや、姿勢とやらを、もっともっと見せて欲しいですよね。
それで29歳以上の選手でも、ビッグタイトルが取れるんだという気概が見たいものです。
次戦はハレ!
さて、次の錦織圭の次の試合は、6月17日(月)からドイツ・ハレで開幕する、ATP500ノベンティオープンになります。
⇒欠場となりました。
つい数日前までゲリーウェバーオープンだと思っていたのですが、大会名称が変更になったようです。
名称が変わっただけで、開催地などは同じハレで行いますので、何も変わらないんですけどね。
現在錦織は、ホームであるフロリダのIMGに戻り、グラスコートシーズンに備えて、連日練習に勤しんでいるようで、新シーズンに向けて、気持ちもガラリと変わり、また新たな気持ちでいることと思います。
ただこの大会、毎年のことながら、かなり鬼門の大会なんですよね。
ここ数年、クレーコートから上手く切り替えられないのか、毎年この大会でケガをして棄権しているという曰く付き大会なんですよね。
ただ、昨年は辛うじてケガや棄権をしなかったという意味では良かったのですが、それでも2回戦敗退でしたので、ちょっと結果的には微妙ではありました。
とはいえ、今年のハレではどうなるのか、というのが正直気になるところです。
錦織のグラスコートシーズンは、7月から開幕するグランドスラム・ウィンブルドンと、その前哨戦であるこのノベンティオープンの2試合しか毎年出場を予定していないのですが、本番のウィンブルドン前の貴重な前哨戦で、ケガをしないようにというのが一番大事なポイントですので、早期敗退はやむを得ないところかなとも思っています。
同じ芝でもウィンブルドンとは違い、このハレのサーフェスは、少し柔らかいようで、あまりグイっと足を踏ん張れないようなのです。
それでも、クレーと違って芝は球足も早いですし、気持ちもテニスも切り替えていかないと、ちょっと怖いですからね。
とにかくケガなく、しっかり調整してグラスコートシーズンを迎えて欲しいなと思います。
頑張れ、錦織圭!!
大会概要
・大会名:ノベンティオープン
・開催地:ドイツ・ハレ
・会場:ゲリー・ウェバー・スタディオン
・開催期間:6月17日(月)~6月23日(日)
・カテゴリ:ATP500(優勝者は500ポイント獲得できます)
・サーフェス:グラス(芝)
・ドローサイズ:32
・日本との時差:-7時間
・昨年の優勝者:ボルナ・コリッチ
・昨年の錦織の戦績:2回戦敗退
出場者リスト
・男子シングルス出場予定選手はこちら をご覧ください。
ドロー・トーナメント表
ドロー表は、こちらをご覧ください。
※錦織圭は右上腕の痛みで欠場となりました。
試合予定日
・6月17日(月)、18日(火):1回戦
・19日(水)、20日(木):2回戦
・21日(金):準々決勝
・22日(土):準決勝
・23日(日):決勝
テレビ放送予定
さて、ノベンティオープンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWオンデマンド、スカパーGAORAで放送や生配信があります。
※BS朝日でも中継があるようですが、現時点ではライブか録画かは未定です。
WOWOWオンデマンド、
スカパーGAORAではライブ配信になります。
錦織の試合を是非皆で応援しましょう!
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