ウィンブルドン2019まもなく!
明日7月1日(月)から開幕する、ウィンブルドン2019。
エキシビションマッチも無事に終え、アンダーサーブで会場を沸かせながらも、プイユ相手にしっかりストレートで勝利し、本番に乗り込んでいく調整を行ったわけですが、心配していた右上腕部分についても、特に問題ないようで良かったですよね。
試合後の会見では以下のように語っていました。
「右腕は、ほぼ大丈夫でした。
サーブもよかったです。
去年は芝での感触がよかったので、それを思い出して、自信を持って臨めればチャンスはあると思います。
大きなけがではなかったので、休んで炎症が抑まれば大丈夫でした。
ハレは出たい大会でした。
ヨーロッパでの疲れがたまっていました。
逆に、休めてメンタル的にもリフレッシュできました。
今日の感触がよかったので問題はないと思います。
もうちょっと練習はしたいです。
ラケットがすごく振れていたので、いい球を打てたのがよかったです。
あとはファーストの確率とか、大事なところをおさえていければいいプレーはできると思います」
とのことで、何はともあれホッと一安心。
エキシビションでちょっとした手応えと、昨年初のベスト8入りしたことを思い出せたのか、メンタル的には中々良い感じの雰囲気が伝わってきました。
あとは本番前に、最後の調整をしっかりこなし、自信を持って今年のウィンブルドンに乗り込んでいって欲しいなと思います。
杉田祐一が本戦出場決定!
久々に杉田祐一のお話を少し。
約2年くらい前は、日本人男子としては錦織圭に次ぐ、世界ランク36位という素晴らしいランキングと共に、意気揚々と自信を持ってプレーしていた杉田が、何がきっかけだったか、毎試合のように初戦敗退を繰り返し、気づいたら今現在世界ランク258位になっていたという現状。
少しづつ、それこそ螺旋状の如く落ちて行ってしまったという感じがしています。
その間、杉田は何を思い、悩み、感じながらプレーしていたのか。
あれ程生き生きとプレーしていた杉田でしたが、一つの歯車がズレたことで、少しづつ自信を失っていき、あがいてもあがいても、何故か勝てない日々が続いていましたよね。
その転落していってしまう様は、観ていて本当に辛いものがありました。
今年に入って、的確で分かりやすい解説でお馴染みの鈴木貴男選手が、杉田の帯同をするという発表があり、光明が差す気持ちにはなったものの、それでも一進一退の如く、中々明るい兆しとなる情報は伝わっては来ませんでした。
テニスって本当にメンタルスポーツなんだなと改めて思ったりもしましたし、なんだかなんだでトップ10に返り咲き、それをキープしている錦織のなんと凄いことかと思ったりもしていました。
杉田が初めてツアー優勝したのは、2年前に行われたアンタルヤオープンというATP250の新設大会でした。
その大会は芝コートでしたし、丁度この時期に得意の芝で、何か思い出すきっかけがあればいいなと思っていたところに、ウィンブルドン本戦出場のニュース!
正直本当に嬉しかったですね。
今回は杉田だけでなく、内山靖崇もグランドスラムは初の本戦入りとのことで、なんとも嬉しいニュースが飛び込んで来たなと思いました。
杉田は、特に日本人選手の中でも、孤高の人という印象があります。
そういえば錦織も以前、杉田のことを仙人のような人と言っていたことがありましたが、確かに独自路線で頑張っている独特な選手ではありますよね。
その杉田が結婚・入籍を発表し、更にウィンブルドンの本戦出場も決定というWでおめでたい嬉しいニュースに、思わず良かったなと思いました。
この時期に結婚するというのは、杉田にとっては恐らくベストなタイミングだったに違いありませんし、良い伴侶と共に、メンタル的にも落ち着いてプレーに打ち込むことも出来るのでしょう。
そしていきなりグランドスラム・ウィンブルドンの初戦で、相手が強豪ナダルというのはとりあえず置いておいて、やはり今は少しづつ、一歩一歩また一から這い上がっていくしかないのではと思います。
これで大金星なんて挙げてくれたら、一気にテンションもモチベーションも上がるんですけどね。
まぁナダル相手じゃ正直厳しいかな・・・。(^_^;)
それでも約2年前は、芝でティエムにも勝ったりなど、世界36位まで登りつめることが出来たのですから、また自分と自分のテニスを強く信じ、絶対に出来る!と諦めず、ひたすら努力していくことさえ出来れば、いつか近いうちにまた必ず戻ってこれるのではと私は信じています。
また杉田が活躍してくれることを、大いに期待したいですね。
大会展望
ついにウィンブルドンのドローが発表が発表されました。
今年のウィンブルドンで錦織がどこまで勝ち上がっていけるのか、その展望について考えてみたいと思います。
今回日本人の男子シングルスの選手は、錦織以外に3人(西岡良仁、内山靖崇、杉田祐一)が出場します。
錦織は今大会第8シードということで、ボトムハーフのドローに入りました。
※nikkansportsより出典
そしてどこの山に入ったのかをくまなくチェックしてみると、錦織は今回、フェデラーの山に入ってしまったのです。(-_-;)
うわぁ、よりによって芝に強いフェデラーの山かよ!
思わずそう呟いてしまいましたが、とにかくまずは、錦織の対戦するであろう相手選手を予想してみたいと思います。
錦織は、今大会1回戦で、世界ランク115位のモンテイロとの対戦が決定しましたが、順調に勝ち上がっていくと、2回戦ではイストミンでしょうか。
3回戦では、若手成長株のデミノー、4回戦で、長身ビッグサーバーのイスナー。
このイスナーを突破することが出来れば、準々決勝でフェデラーが待っているという構図です。
また準々決勝で、BIG3の一角が待ち構えているわけですね。
う~む・・・。
今年1月の全豪準々決勝では、ジョコビッチ。
先日の全仏準々決勝では、ナダル。
そして今回のウィンブルドン準々決勝では、フェデラーが待ち構えているというわけで、それぞれ、そのサーフェス最強のBIG3が待っているという準々決勝。
大きな、大きな壁が立ちふさがっています。
いずれは絶対倒さなければならない相手であることはわかっていますが、それでも準々決勝での激突は、少々早過ぎるのではないかと思ってしまいます。
ラスボスとも言えるサーフェス最強の相手なのですから、やはり出来れば決勝で対戦したいという思いもありますが、まぁしょうがないですよね。
とはいえ、あくまで準々決勝まで勝ち上がった場合、ということですけどね。
いや、まずは準々決勝までは絶対に勝ち上がっていって欲しいなと思っています。
昨年は、ようやく自己ベストとなるベスト8まで勝ち上がったわけですから、そこを今年は是非越えて欲しい。
実際現時点では、松岡修造氏とウィンブルドンの記録は並んでいるわけですから、是非かつての師匠を越えて、自己ベスト更新して欲しいですよね。
でも芝のフェデラーに勝つということは、相当至難の技かも知れません。
それでも、もしもフェデラーに勝つことが出来れば、 準決勝でナダル、そして決勝はジョコビッチが待ち構えていると思います。
その最強のラスボストリオを、いかに攻略していけるかは、1週目の勝ち方にもかかってくると思います。
仮に1週目でまた5セットマッチなどの接戦で体力を消耗してしまうようであれば、頭脳もやられてしまいます。
そうなると、思考能力もゼロになってしまいますから、フェデラーと戦う前に、勝負が決まってしまうことになりかねません。
そろそろ全豪や全仏の教訓を活かすプレーを心掛けて欲しいなと思います。
しかしそう考えると、未だにBIG3の圧倒的感は、相変わらず本当に半端ないですよね。
いったいいつになったら、このBIG3の圧倒的感はなくなるのでしょうか。
フェデラーだって、現在37歳ですからね。
もっと突け入っても全然良さそうなものですが、中々風穴を開けさせてくれないのが、何年にも渡ってトップレベルをキープし続けている所以なのかも知れません。
いや、それでも、絶対隙はあるはずなんです。
そこを見つけ、なんとかこじ開けていくのが、開拓者だと思いますし、いつか誰かが世代交代の印籠を渡していかなければいけないわけですから、それを我らが錦織圭に担ってもらいたいと思っているのですが、どうでしょうか。
錦織自身も、以前に比べて芝への苦手意識は随分薄れてきているようで、昨日はナダルとの練習後、こんなコメントをしていましたね。
「嫌いというイメージはもう全くなくなった。
力だけなく頭の勝負もある。
そういうところも芝は面白いと思う。
攻撃的にプレーしないといけない。
ある程度、ラリーは以前よりも続くので焦りすぎないのも大事ですけど。前提としては攻める気持ちを常に持っていたい。
その気持ちは大事にしたい」
このコメントは、良い兆しですよね。
しかも、嫌いというイメージが少しなくなったのではなく、全くなくなったというところが、期待感が益々高まってきます。
実際、ナダルとの練習でも、手応えを感じていたようですから、恐らく相当な自信を持てたことで、このコメントになったのではないでしょうか。
なるほど、頭の勝負ですか・・・。
確かにそうかも知れません。
とはいえ、錦織の場合、意識して省エネの体力温存を準々決勝までしていかなければいけないのは、絶対的に必須だとは思います。
やはり頭脳戦は、体力があってこそ成り立つものだと思います。
2週目までになんとか余力が残っていれば、頭脳戦ならば、勝てるチャンスも見えてくるのかも知れません。
まだ全米オープン以外のグランドスラムで、ベスト8以上の成績を残したことがない錦織ですから、意外にもウィンブルドンでその花が一気に開花する可能性もあるのではないでしょうか。
どうなっていくのか、楽しみですね。
恩師・柏井コーチへの感謝!
錦織が島根の少年時代にお世話になり、錦織のテニス人生の礎を築くきっかけにもなった恩師、柏井コーチの訃報が先月突然入ってきました。
これは正直本当に驚きました。
錦織が活躍する度に、テレビの報道、インタビューなどで、少年時代の錦織について語ってくれていた柏井コーチ。
まだ58歳という若さでの訃報は、錦織も相当ショックを受けているんだろうなと思っていました。
実際エキシビションマッチ後の記者会見で、錦織はこんな風に語っていました。
「ショックでした。
急な知らせだった。
若い子たちに刺激を与えてくれた方だった。
世界でプレーするのを前提に、強い気持ちを教えてくれたので感謝しかないです。
最初の土台を作ってくれたのは柏井コーチだった」
決して長いコメントではありませんが、色々と思うところはあったと思います。
まさかこんなに早く亡くなってしまうとは、錦織としても全く想像していなかっただけに、ショックもかなりあったのではないでしょうか。
今や世界的な選手になってしまった錦織ですが、それでも柏井コーチの訃報を受け、恐らくきっと原点を思い出し、また純粋な気持ちでテニスに向き合って 頑張って行こうと少なからず思ったはずです。
天国でも、きっと見守り応援して下さっているはずであろう柏井コーチの思いや、感謝の念を胸に、これから行われるウィンブルドンで、錦織らしいプレーを魅せてくれることを我々ファンは大いに期待しています。
今年のウィンブルドンでは、いったいどんなドラマが待っているのでしょうか。
そんなことを期待しながら、聖地・ウィンブルドンでの活躍を楽しみたいと思います。
頑張れ、錦織圭!!
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