2回戦の試合日時は?
ウィンブルドン2019大会4日目。
錦織圭の2回戦の試合時間が決定しました。
試合は、センターコートの第1試合に組まれましたので、日本時間で本日夜21時に試合開始予定です。
2回戦も上手く乗り切って、波に乗って欲しいですね。
リアルタイムで観戦し、2回戦も全力で応援していきます。
初戦は順調な滑り出し
一昨日行われた錦織のウィンブルドン初戦(1回戦)は、2時間9分のストレートの快勝で、幕を開けました。
ただ第2セットの終盤でブレークされた時は、ヒヤッとしましたが、落ち着いてプレー出来ていたので、タイブレークになっても慌てず、しっかりポイント連取して火消しに成功することが出来ましたよね。
第3セットもしっかり取り切り、初戦となる1回戦を突破したわけです。
前哨戦のハレをスキップして、ぶっつけ本番で挑んだウィンブルドン初戦ではありましたが、錦織のプレーを観る限り、順調な滑り出しになったと見て良いのではないでしょうか。
今回初対戦だった世界113位のモンテイロが、想像以上にパワフルな良い選手でしたので、決してチャンスは多くはなかったですが、ここぞという時のピンポイントでの集中力が奏功したように思います。
出来れば第2セット終盤のようなミスで、ブレークされたりなどはもちろんして欲しくはないですが、長丁場の試合ですし、劣勢になったりミスしたりといったことも今後も起こってしまう可能性もあるかと思います。
それでも、変に感情的にならず、自分のテニスに集中し直し、冷静に落ち着いてプレーすることが出来れば、またチャンスは来るでしょうし、今回のようにタイブレークもきっちり制すことも出来るはずです。
次戦以降もこの調子で頑張って欲しいなと思います。
ティエムも初戦敗退
さて、ウィンブルドン開幕初日に、トップ10選手のうち2人(ズべレフとチチパス)が、まさかの初戦敗退となってしまいましたが、2日目には、ティエムもまさかの初戦敗退を喫してしまったということで、正直驚いています。
まぁ確かに今回ティエムの対戦相手だったサム・クエリーは、初戦から対戦するには強豪選手でしたし、序盤からかなり集中して試合に入らなければいけない相手だったとは思います。
特にクエリーは、前哨戦のネイチャーバレーでも準優勝するなど、既に芝コートにアジャストしていましたし、元々芝には強いビッグサーバーの選手です。
実際ティエムとの試合でも、自信を持ったプレーが出来ていましたよね。
一方のティエムは、全仏で2年連続準優勝という大健闘した後は、疲労の蓄積などで、錦織と同じくハレをスキップし、ぶっつけ本番でウィンブルドンに乗り込んできたわけですが、ティエムはこの芝で、フィジカル的にも、メンタル的にも十分な準備、調整が出来ていなかったようです。
元々、芝の勝率も高くはない、どちらかというと苦手なサーフェスのようですが、それでもクレーであれだけのパフォーマンスが出来るティエムが、こんなに簡単に負けてしまうのは正直驚きでした。
敗戦後のインタビューでも、
「今年最初の芝で、芝が好きなクエリーと戦うのはとてもタフだった。
まだ簡単にできないことがある。
去年と今年で合わせて4試合しかグラスコートではプレーしていないし、それは十分とは言えない。
クレーコートシーズンでかなり消耗してしまうんだ」
まぁ確かに、全仏では通常中1日空いて試合が行われるのに、雨などの影響もあって今年の全仏、特にティエムは最後は4日連続での試合でしたし、しかも5セットが続くなど、消耗は著しくあったと思います。
その後、ハレをスキップしても、疲労は抜けきらなったのでしょうし、ガラリと変わるサーフェス・芝への調整は、思った以上に難しかったのでしょう。
とはいえ、今シーズンのここまでのティエムのパフォーマンスを振り返ってみると、3月のインディアンウェルズでマスターズ初優勝という快挙を成し遂げ、サンシャインダブルが期待された、すぐ後のマイアミでの試合で、いきなり初戦敗退。
全仏で2年連続で準優勝という快挙を成し遂げるも、今回のウィンブルドンでも、いきなり初戦敗退ということで、大きな大会で力を出し尽くしてしまうのか、次の大会であっさり初戦敗退という結果が気になっています。
まぁそれでも今ティエムは、自己ベストとなる世界ランク4位ですからね。
頑張っているとは思います。
万年ベスト8とビッグタイトル獲得への憧れ
ここでちょっとした疑問が私の中で出てきました。
というのも、我らが錦織圭は、まだビッグタイトルを取ったことがないですよね。
それこそ、全米オープン以外はグランドスラムも、万年ベスト8止まり。
マスターズも優勝は1度もないのですが、準優勝なら何度かはありますよね。
でも、シーズン通して、ビッグタイトルはないけれど、けっこうな割合でベスト8かそれ以上の成績を残している錦織だからこそ、世界ランキングもトップ10をキープしているわけで、最終戦ランキングも、手首のケガをした2017年以外は、2014年以降毎年出場するなど、安定した成績を残しているわけです。
でもそれはそれで改めて考えても凄いことではありますよね。
それでも、錦織の夢であり、悲願でもあるビッグタイトル獲得への憧れというのは、絶対的にあるわけで、我々ファンとしても、いつかは!という思いで毎試合期待しながら応援しているわけです。
今大会では大坂なおみも、残念ながら初戦敗退となってしまいましたが、大坂は昨年初めてマスターズで優勝し、その後全米オープン、今年の全豪オープンでも優勝し、一気に世界ランクも1位を獲得しましたが、あまり得意なサーフェスではないこともあり、クレーや芝では、思うような成績を残せていない、いわゆる早期敗退が目立ってもいます。
そこで、ある疑問が湧き上がってくるわけです。
安定的にベスト8前後の成績を毎試合出す選手と、大きな大会で優勝はするが、他の試合では早期敗退してしまう選手。
どちらがいいのでしょうか?
う~む、どちらが良いかは正直難しいですが、でも選手としては、絶対いつかはビッグタイトルを取りたいという夢や憧れは、どの選手にもきっとあるのではないでしょうか。
実際それを取ることで、絶対的な自信にもなりますし、対外的にもメディアからの評価も得られ、記録にも記憶にも残る選手になれると思います。
また、現行制度のポイント制のことを考えると、グランドスラムで優勝すると2000ポイント、準優勝は1200ポイント、マスターズ優勝は1000ポイント、ツアーファイナル優勝は1500ポイントですから、やはりこの大きなポイントも魅力ですよね。
でも一方で、BIG3のように毎試合、優勝候補となるべく安定した好成績が出せず、それ以外の試合で早期敗退してしまっていたらどうでしょうか。
今回の大坂のように、メディアからの必要以上の重圧、メンタル面の崩壊、安定感のない成績ということで、メディアから叩かれ、自信喪失してしまうかもしれません。
それを考えると、あと一歩、二歩足らずに優勝はできなくても、万年ベスト8でも、安定的な成績で常に世界ランク6位から8位辺りをウロウロしている錦織のような選手の方が、メンタル的にもアップダウンは、もしかしたら少ないのかも知れません。
とはいえ、それで良いのかというのもあります。
もちろん個人的には、ビッグタイトルを獲得しつつ、安定的な数字を残しているBIG3のような活躍を錦織には期待していますが、それは実際厳しいことなのでしょうか。
確かに難しいかもしれませんが、出来ないと否定したくもない。
現在錦織は29歳です。
プロ転向後12年、精神的に未熟だった頃もあったと思いますが、敗戦から得たもの、勝利しながら掴んできた自信。
ケガでプレー出来ずに、紋々と自分を見つめ直してきた時間など、それなりに酸いも甘いも色々経験してきたと思うのです。
その経験値で、メンタル面の安定感は徐々にではありますが、以前よりも随分付いてきた面もあるかと思います。
だからこそ、今の錦織に必要なのは、爆発力だけなのではないかと。
ブレークスルー出来そうで出来ない今の現状を、是非とも打開してもらいたいのです。
それさえ出来れば、万年ベスト8の壁を破壊することは出来るはず!と私は思っています。
今年のウィンブルドンで、爆発出来るか、ブレークスルー出来るかというのを期待しているのです。
対戦相手は世界55位
錦織のウィンブルドン2回戦は、世界ランク55位キャメロン・ノリー(イギリス)との対戦になります。
ちなみに両者は初対戦。
ノリーは、身長188cmの23歳のレフティ。
初戦のモンテイロに続き、またレフティとの対戦です。
ノリーはイギリス人ということで、地元期待の若手選手ですから、今大会初のセンターコートでの試合ですし、応援が凄いんだろうなと思っています。
ノリーは、錦織との対戦が決まり、こんなコメントをしていました。
「間違いなくタフな戦いになる。
リズムをつかめるよう丁寧にプレーしていきたい。
彼は上位シード、失うものは何もないから全力を尽くすよ。
圭は間違いなく今大会でいいプレーをしている。
彼は芝も得意だ。
好調の時、倒すのは難しい。
いい試合になると思っているし、大きなスタジアムでもいいプレーができるはず。
センターコートかナンバー1コートでプレーできたら素晴らしい経験になる」
とのことでした。
確かにノリーにしてみれば、失うものは何もないわけですから、全力で挑んでくるでしょうね。
地元の強みを活かし、応援をバックに、通常時以上の力を発揮してくるかもしれません。
そうなると、ちょっと厄介になりますが、その厄介な雰囲気になる前に、いかにノリーを叩けるかだと思います。
初対戦ではありますが、錦織も序盤から飛ばして、初戦のようにチャンスが少なければ、リターンゲームに集中し、要所で一気に攻めていくことですね。
もちろん自身のサービスゲームも、きっちりキープするべくファーストサーブの確率などは、引き続き意識していくポイントになるでしょう。
錦織ならば、絶対大丈夫です。
シード選手、トップ選手の誇りを胸に、今日の2回戦も躍動してもらいましょう。
頑張れ、錦織圭!!
テレビ放送予定は?
さて、ウィンブルドンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWまたはオンデマンドで生放送があります。
※NHKは21時からEテレサブちゃんねるで生放送!
是非皆で錦織圭を応援しましょう!
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