準々決勝の試合時間は?
ウィンブルドン2019大会10日目。
錦織圭の準々決勝の試合時間が決定しました。
試合は、センターコートの第2試合に組まれましたので、日本時間で本日深夜24時前後に試合開始予定です。
※第1試合が早く終わったので、日本時間で23時35分頃から試合開始予定になります。
いよいよ準々決勝です。
楽しみと不安が入り混じっていますが、これまで同様、自分のテニスに集中して頑張って欲しいですね。
今回もリアルタイムで観戦し、全力で応援していきます。
ベスト8から脱却なるか
ぶっつけ本番で挑んだ今年のウィンブルドン。
中々ベスト8の壁が破れなかった昨年、ようやくその壁を突破し、今年はあっけなく自己ベストタイとなるベスト8まで勝ち進んできました。
昨年のウィンブルドンを振り返ってみると、ファーストサーブの確率が安定し、 そこから攻撃のリズムが生まれ、夏のハードコートシーズンを経て、全米オープンでは、2年連続となるベスト4まで勝ち進む原動力になったんですよね。
一番苦手だとか、得意のサーフェスではないと語っていた芝コートのイメージは、今年一気にそのイメージを覆すようにまで成長しました。
それこそ苦手どころか、けっこう好きかもしれないという言葉が出る程、いつのまにか芝にアジャスト出来た錦織は、やはり器用な選手なんだと言わざるを得ません。
でも実際どんな選手でも、ある程度の得意不得意のサーフェスはあると思います。
それでも、長年に渡ってトップに君臨し続けるBIG3の選手達3人は、少なくとも生涯グランドスラムを達成しているわけで、多少の偏りはあったとしても、基本的にはそのサーフェスにもアジャストして優勝してきているわけですから、トップ選手の一人である錦織も、意識してアジャストしていけば、このように結果を出すことは出来るんだなというのも、改めて今回わかった気がしています。
錦織は、これで昨年のウィンブルドンから数えて、5大会連続でベスト8以上の記録を達成。
これは本当に凄いことですよね。
これを達成しているのは、ジョコビッチ、ナダル、そして錦織の3人しかいないわけで、フェデラーでさえ、昨年の全米と今年の全豪では4回戦で敗退してしまっているのですから、これがどれ程凄いことか、どれ程安定した素晴らしい成績を残しているかというのがわかります。
ただね。。。安定のベスト8から、そろそろ脱却したいという思いもあるわけで。
あと残りの現役生活があと何年あるかわかりませんが、現在29歳の錦織は、グランドスラム優勝を初めて獲得するにも、年齢的にはもう遅いとされるところにまで来てしまってはいますが、それでも遅すぎるということはないわけで、決して不可能なわけでもありません。
恐らく世界中の錦織ファンはもちろんのこと、錦織自身も、そろそろ悲願の優勝を手に入れたいと思っているのではないでしょうか。
実際、その夢は夢でなくなってきているのです。
4回戦までで得た確信と挑戦
2014年の全米で初めて決勝まで勝ち上がった際は、まだどこかふわふわとした夢物語の中にいるような感覚と緊張感などで、普段の錦織であれば恐らくストレート負けはなかったであろうチリッチに、ほぼ何もできず、圧倒されて敗退してしまった時は、さすがに悔しさでいっぱいだっただろうと思います。
そこから約5年、ケガもありながらも、ここまで様々な経験値を上げ、メンタル的にも随分強くなって、今このウィンブルドンのベスト8にまで勝ち上がってきました。
2014年の全米オープンの時は、勝ち上がる毎にメディアからマイクを向けられ、錦織自身も、もう半ば怖いもの知らずではないですが、自分に敵なしと言わんばかりのあの名言が飛び出たんですよね。
「勝てない相手はもういない・・・」
それ以降は、あまり強気な発言は出なくなってしまいましたが、それでも安定的な成績は残してきたからこそ、ケガした2017年以外はずっとトップ10をキープし続けてもきました。
でもこのウィンブルドンに入って、勝ち上がる毎に自信を付けた錦織は、恐らくある種の確信を得たのだと思います。
ですから先日の4回戦の試合後の記者会見で、久々にこんな強気なコメントを聞くことが出来ました。
「勝てるとは思ってます」
これはフェデラーとの準々決勝が決まり、語った一言です。
今まで苦手だった芝で、芝最強のフェデラー相手に、この一言が飛び出るというのは、余程自信というか確信がないと言えないコメントだと思います。
それをつい口をついて出た発言だったとしても、それだけ自分のテニスを今までやってきた経験と、過去のフェデラーとの対戦でわかっている傾向を踏まえても、勝てるという勝算が自分にあると思ったから出たコメントだと思うんですよね。
そう考えると、まさかウィンブルドンはないだろうと思っていた、この聖地でまさかのまさかが、今夜観られる可能性が出てきたのではないでしょうか。
もちろんフェデラーに仮に勝てたとしても、その先にまだ大きな壁が2つもあるわけですが、それでもこのフェデラーを倒すことで、完全な100%の揺るがない自信と勢いに乗れるはずですので、今夜の準々決勝は、ある種決勝戦のような感覚になると思います。
錦織にとっては、これ以上ない大きなチャンスですし、自分に自信を持って試合が出来ている今が、フェデラーを倒せる絶好のタイミングだと思います。
何としても、倒して欲しい。
そして大きな一歩を踏み出し、ブレークスルーして欲しい。
対戦相手はフェデラー
錦織のウィンブルドン準々決勝は、今大会第2シードで世界ランク3位のロジャー・フェデラー(スイス)との対戦になります。
ちなみに両者は、過去10度の対戦があり、錦織の3勝7敗。
最後に対戦したのは、昨年11月に行われた、Nitto ATPファイナルズのラウンドロビンの初戦でしたが、その時は錦織がストレートで勝っていましたね。
※その時の記事はこちら ↓↓
ようやくこの準々決勝のフェデラー戦まで来ました。
今年の全豪・準々決勝のジョコビッチ戦、全仏・準々決勝のナダル戦では、疲労困憊でスタートラインにさえ満足に立つことさえ出来なかったことを考えると、今大会ではこの準々決勝までに、余力を残して立つことが出来るわけですから、こんなチャンスはめったにないと思っています。
この準々決勝のフェデラー戦の切符を手にした錦織が、フェデラー相手に、どんなプレーをしていくのか、今から本当に楽しみです。
芝の皇帝・フェデラー攻略なるか?
フェデラーといえば、一番得意なサーフェスが芝ということで、自身のグランドスラム優勝回数の中で、一番多いウィンブルドン8回という歴代1位の記録を持っている選手です。
そして、もしも今夜の準々決勝で、フェデラーが錦織に勝つことが出来れば、このウィンブルドンで100度目の勝利を飾れるとのこと。
フェデラーも節目の100勝を、恐らくどうしても今年達成したいと思っていると思います。
現在37歳のフェデラーですが、その年齢とは思えない程、フィジカルもメンタルも安定し、未だに世界3位という高レベルをキープし続けています。
そんな芝の皇帝を、錦織は本当に攻略することが出来るでしょうか?
錦織はフェデラー戦への抱負で、こんなコメントをしていました。
「ロジャーとやることは楽しみです。
芝で最高の相手。
速い展開はしてくるだろうし、今までのようにラリーはできないと思う。ラリー戦にはならないと思うので、先に仕掛けれたらと思います」
今まで、フェデラーは自分のアイドルだと語っていた錦織。
今でもその思いは変わらないはずですし、敬意は相変わらず持っていると思いますが、それでもこのコメントは、もう完全に戦略を見据えた発言ですし、フェデラーのプレースタイルもわかった上で、どうするべきなのかも既に織り込み済みといった感じを受けました。
ですからメンタル的にも、勝てる自信もあるし、戦略も既に頭には入っているということだと思います。
確かにフェデラーは、試合の展開がものすごく速いですよね。
一昨日の4回戦の試合も、錦織より遅く始まったのに、錦織より早く試合が終わってしまうという、わずか1時間14分での勝利ということで、グランドスラムの試合とは思えない程あっという間に試合を終わらせてしまっていましたよね。
このように、速攻性のあるプレーで、流れを一気に持っていってしまう選手です。
ですから、錦織もどう攻撃すれば良いのかわかっているとは思いますが、まずは今大会では調子の良いファーストサーブで、自身のサービスゲームをきっちりキープをしていくことです。
そしてリターンゲームに集中するべく、サーブ&ボレーを必ず仕掛けてくるフェデラーの戦略をいかに読んで、パッシングショットやボレーなど、攻撃的にウィナーを決めていけるかといったところでしょうか。
今夜の準々決勝はセンターコートで行われます。
2週目に入り、随分芝も荒れてきていますから、ボールがどうバウンドするのかによっては、多少試合の流れも変わってくる可能性もあります。
フェデラーは自信のあるサーフェスで、今まで結果を残してきていますが、それでもちょっとしたことで自信を失い、一気に流れが来るかもわかりません。
実際にフェデラーとの勝率は低くても、最後に対戦した昨年のツアーファイナルでは錦織がストレートで勝っているわけですから、勝機がないわけではないと思います。
フェデラーは、錦織との準々決勝が決まり、記者会見でこんなコメントをしていました。
「彼(錦織)は最高のバックハンドの持ち主。
いつも才能ある選手だと思っていた。
難しい試合になると思う。
加えて彼はたくさんの体力を残して準々決勝まできている。
彼が最近のグランドスラムで多くのタフな試合を乗り越えて勝ち上がってきたことを覚えている。
ここまでは、とても順調そうだ」
難しい試合になるとはいえ、ジェントルマンのフェデラーですし、余裕のコメントとも受け止められますが、それでも半分は本当に難しい試合になるだろうとも思っていると思います。
実際、今大会の錦織はいつもの疲弊した状態で勝ち上がってきている錦織ではないわけですからね。
それでも芝の皇帝、フェデラーを倒すのは本当に至難の技であるのもまた事実かと。
それでも我らが錦織圭が、自己ベストを更新し、フェデラーを倒してもう1段高い山に登る様をどうしても観たいのです。
そして、今の錦織圭ならそれが出来るのではないかと確信しています。
その伝説の一戦になるであろう今夜の準々決勝、絶対に見逃すわけにはいきませんね。
深夜24時前後から始まると思うので、観戦は大変ですが、今夜の試合のために準備をしてしっかり見届けたいと思います。
頑張れ、錦織圭!!
テレビ放送予定は?
さて、ウィンブルドンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWまたはオンデマンドで生放送があります。
※NHKは、Eテレと総合で生放送!
是非皆で錦織圭を応援しましょう!
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