モントリオール敗戦は試合勘のズレ?
現在、モントリオールで行われているロジャーズカップ。
我らが錦織圭は、残念ながら難敵ガスケに敗れ、3年連続で初戦敗退となってしまいました。
ウィンブルドンでの敗戦後、約1か月。
懸念されていた右上腕の痛みがまだあるということで、ワシントンを欠場して臨んだモントリオール。
黒いサポーターを右腕に着けて登場したわけですが、プレーを観ても、特に痛みを感じる雰囲気はなく、むしろ力強いショットや技ありショット、フットワークも良く、いつもと変わらない感じではありましたので、まさか痛みが出ていたとは思わなかったんですよね。
元々苦手で、負け越しているガスケ戦ではあったものの、それでもここ3年では苦手意識を払拭し、3勝1敗にしていたので、まさか今回負けるとは正直思っていませんでした。
それでも結果的に負けになってしまったわけですが、試合を振り返って考えてみても、やはり踏ん張りが効いていなかったことは否めませんよね。
全体的には、よく粘っていたように見えますし、頑張っていましたが、要所での集中力や、セカンドサービスでのポイント獲得率もかなり低かったわけですし。
それでも今回は僅差での負けだったと思います。
ケガ明けとはいえ、ガスケはやはりバックハンドもそうですが、早くて緩急のあるショットを巧みに操り、錦織が上手く捉えることが出来なかったわけですから、ベテランの妙と言いますか、さすがなだと改めて思いましたね。
試合後の錦織のコメントによると、肘の痛みがあったことや、試合勘が戻っていなかったとも言っていましたが、やはり久々の試合で、ハードコート初戦で、肘に痛みがあった中、3度の雨による中断と、トータル3時間超えとなる試合時間は、錦織のフィジカルもメンタルも、かなり消耗したことは伺えます。
今回錦織は、ディミトロフとペアを組みんでダブルス戦にも出場予定でしたが、今回はひじ痛で残念ながら棄権。
それでもダブルスにエントリーしていたわけですから、それ程肘の痛みが当初からあったというわけではないのかなと。
本当に痛みを抑えながら試合出場ということでしたら、無理してダブルスにエントリーはしなかったと思います。
もちろんその痛みの度合いは、錦織本人にしかわかりませんが、今回の敗戦は、痛み以上に試合勘のズレの方が、より大きかったように思いました。
少なくとも試合勘が鈍っていなければ、(贔屓目に見て) 錦織は今回の試合は、もっと楽に勝っていたと思います。
それが、試合勘が鈍っていたことで、試合が長引き、要所で決められず、フルセットにまでもつれ、、、という流れというか悪循環になってしまったのかなと個人的に思いました。
やはり痛みがあると、できるだけ短いラリーで終えたいという思いはあったと思いますが、ガスケとのロングラリーだったり、要所で決めきれずに試合が長引いたりしたことで、結果的3時間超えとなってしまったわけですね。
まぁ雨による3度の中断も、錦織にとっては流れを変えてしまう要因だったとは思いますし、試合が長引いたことで肘の痛みも出てきて、後半になるにつれ、錦織も言っていましたが、サーブの感覚も鈍ってしまったりなどもあったのかなと。
いずれにしても、エントリーしていたダブルスを棄権する程、また肘の痛みが出てきてしまったのであれば、休養が必要なのかもしれませんよね。
どうなるのか心配ではありますが、今はゆっくり休んで欲しいなと思います。
次戦はシンシナティ!
来週明け8月12日(月)より開幕するウェスタン&サザンオープン。
全米オープンの前哨戦では最後の大会となります。
試合勘が鈍っている錦織としては、できるだけこの大会に出場して試合勘を取り戻しておきたいところ。
ただ、このシンシナティ大会とは、例年あまり相性が良くないのか、良い成績を出したことがないんですよね。
昨年も2回戦敗退でしたし、2017年では、シンシナティ出場前の練習で右手首のケガ、2016年は3回戦敗退でしたしね。
しかもモントリオールで右肘の痛みが悪化してしまっているようですから、出場自体も危ぶまれている感もあり、どうしたものかなぁと心配しています。
まぁ幸か不幸か、モントリオールで初戦敗退し、ダブルスも棄権したことで、痛みをこれ以上悪化させることは少なくともなくなったわけです。
痛みがある程度抑えられれば、シンシナティに出場し、試合勘を取り戻せる程度の試合数、だいたい3試合くらいこなせればいいのかなと。
もしそれが叶わなければ、ウィンブルドン同様に全米にもぶっつけ本番のような状態で入らなければならず、たまたまウィンブルドンはベスト8まで進出できましたが、今年の全米ではどうなるか未知数ですからね。
まずは、シンシナティに出場する約1週間で、できるだけ右肘を休ませ、痛みが少しでも軽減されることを今は祈りたいと思います。
心配ではありますが、どういう選択をしようとも、我々ファンは常に応援しているということですね。
頑張れ、錦織圭!!
大会概要
・正式名:ウェスタン&サザンオープン
・日程:2019年8月12日(月)~8月18日(日)
・開催地:アメリカ・オハイオ州・シンシナティー.
・会場: リンドナー・ファミリー・テニスセンター
・サーフェス:ハードコート
・ドロー数:56
・日本との時差:-13時間
・大会グレード:1000(優勝者は1000ポイントもらえます)
・昨年の優勝者:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
・錦織の2018年の結果:2回戦敗退
試合日程
8/12(月)、8/13(火):1回戦
8/13(火)、8/14(水):2回戦
8/15(木):3回戦
8/16(金):準々決勝
8/17(土):準決勝
8/18(日):決勝
ドロー・トーナメント表
・ドローは、こちらをご覧ください。
※nikkansportsより出典
テレビ放送予定
さて、ウェスタン&サザンオープンのテレビ放送やネット配信ですが、NHK・BS1 WOWOWオンデマンド、スカパーGAORAで生放送や生配信があります。
錦織の試合を是非皆で応援しましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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