ストレートで初戦敗退!
先程行われた、ウェスタン&サザンオープン2回戦。
今大会第6シードで世界ランク5位の錦織圭が、世界ランク77位の西岡良仁に、6‐7(2‐7)、4‐6のストレートで敗れ、初戦(2回戦)敗退となってしまいました。
残念!!
う~む・・・。
モントリオールに続き、シンシナティでも初戦(2回戦)敗退です。
まさか西岡に負けてしまうとは・・・正直思っていませんでした。
でも、今日の西岡は、nothing to loseのような気持ちで、全力プレーで挑んで来てましたよね。
錦織とは対照的な素晴らしいプレーをしていたので、今日の敗戦はある意味納得でした。
残念ですが、錦織のシンシナティはこれで終了となりました。
ミス連発は体調不良のせい?
さて、今日の錦織ですが、やはり体調不良だったみたいですね。
出だしはまぁ良かったのですが、第3ゲームでダブルフォルトを2連発して、西岡にブレークされた辺りから、なんとなくミスが増え始めていったんですよね。
まずファーストが入らない、焦りと力みなどで、フォアのミスがかなり増えていきました。
それでも中々西岡に付け入るチャンスがなく、今日はどうなってしまうのかと、ヤキモキしながら観戦していたのです。
一方の西岡はというと、持ち味の粘り強さ、いわゆるしつこさとでも言いましょうか、とにかく今日ストロークが素晴らしかったですよね。
フットワークも良く、コートカバリングも良いので、錦織が色々なところに打っても打っても拾いまくり、ロングラリーも西岡が制したりといった場面もありました。
先輩である錦織はどんな気持ちで試合をしていたのでしょうか。
今まで西岡と一緒に練習はすることはあっても、ツアー本戦で対戦したのは初めてだったので、今日はなんとなく複雑な気持ちだったり、変に意識したりといったことも、試合中にあったのではないかと思います。
やはり世界ランク5位ですし、IMGの先輩ですし、貫録プレーを見せつけ、かっこつけたかったのではないかと思うんですよ。
それが恐らく必要以上に、自分で自分にプレッシャーをかけてしまったのではないかと思いました。
とにかく序盤からファーストが中々入らず、中々リズムも掴めていなかったですよね。
それでも、第10ゲームでブレークバックした時は、意地を見せてくれたと思います。
ただ錦織の勢いはそこまでで、その後から、なんとなくダルそうな表情と歩き方になっていきます。
第11ゲームのサービスゲームをキープ後に、ドクターを呼び、鼻に薬を注入していましたので、ダルそうだったのは、風邪などの体調不良だったんだということがわかりました。
その後タイブレークに入っても、辛そうでミスも連発し、2-7という大差でタイブレークを取られ、第1セットを西岡に取られてしまったんですよね。
そして第2セットに入ってからは、益々歩き方にも覇気がなく、力が入っていない感じに見えました。
それでも今ある力を振り絞って頑張りましたが、最高に蒸し暑い天候と、体調不良では、どうにもならなかったのだと思います。
ブレークを先に取りましたが、すぐにブレークバックされ、最後もあっけなくマッチポイントを握られ、試合終了!
いつ棄権してもおかしくない状態に見えましたが、最後まで戦ったことは評価するべきかなと。
とにかく今日は西岡が素晴らしい試合をしていただけに、全力で戦えなかった錦織は、本当にもったいない日本人対決になってしまったなと思いました。
肘ならともかく、このタイミングで風邪とかの体調不良とやら。
観ていて本当に残念でした。
まぁでもしょうがないですよね。
世界中を転戦し、炎天下の中だったり、今日のような湿度94%とかの思い切りジメジメした環境の中で、何時間もプレーしたりしなければいけないのですから、それは体調もおかしくなりますよね。
元々今大会は、肘のこともあり、全米を考慮し、棄権することも考えていたはずです。
敗戦の理由はどうであれ、結果的に初戦敗退してしまったわけですから、肘のためには良かったと思うべきなのでしょうか。
敗戦した今は、それを良かったと思うしかないですね。
これで中途半端に勝ち上がって、肘を酷使するよりは全然良いような気もします。
ただ今回は、西岡に負けて悔しいというよりも、西岡と全力で戦ってあげられない自身のふがいなさを、錦織が感じていたのかどうかはわかりませんが、少なくとも私はそう思いながら観戦していました。
でもそれ以上に、今日の西岡が素晴らしかったので、何も問題なく錦織が普通にプレーしていたとしても、もしかしたら負けていた可能性も否定できませんよね。
それくらい、西岡のサーブやストロークは今日は本当に良かったと思います。
試合後の西岡のインタビューも、清々しくやりきった感も出ていましたし、成長を感じました。
ということで、非常に残念ではありますが、しばらくはゆっくり休養し、全米オープンに切り替えて頑張って調整して欲しいなと思います。
試合の振り返り
今日のシンシナティは晴れ。
現地は気温23度、湿度は94%ということで、非常に蒸し暑いとのこと。
日本時間で、深夜午前0時3分に、両者が入場してきました。
錦織は黒いキャップに、青緑のウェアです。
コイントスに西岡が勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタートします。
錦織のサービスで試合がスタート。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織がストロークで攻めて難なくキープ。
第2ゲームは、錦織のウィナーや、西岡のミスショットがあるも、ストロークで攻めキープ。
第3ゲームは、錦織の2本のダブルフォルトなどで15‐40と2本のブレークポイントを与えてしまいます。
1本戻すも、錦織のミスでブレークされてしまいます。
第4ゲームは、西岡がサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第5ゲームは、西岡のリターンエースやウィナーが決まるも、錦織がストロークで攻め、最後は背面のバックボレーがキレイに決まりキープ。
第6ゲームは、錦織のウィナーがあるも、西岡のサービスポイントやストロークで攻めキープ。
第7ゲームは、錦織がウィナーなど、ストロークで攻めてラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
第8ゲームは、西岡のサービスポイントやストロークで攻めるも、錦織もウィナーを決め、40‐40に追いつきます。
ロングラリーを西岡が決め、攻めてキープ。
第9ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻め難なくキープ。
第10ゲームは、西岡のServing for 1stset.
錦織がストロークで攻めて、40‐30とブレークポイントが来て、一気にウィナーでブレークバックに成功!
第11ゲームは、錦織のミスショットなどで15‐40と2本のブレークポイントを与えてしまいます。
サービスとストロークで40‐40に戻します。
2度のデュースを経て、錦織のサービスポイントでキープ。
ここでチェンジエンドブレークで、ドクターとスパーバイザーを呼び、何やら話をしています。
何か薬を出され、それを鼻に注入しました。
肘ではなく、風邪の症状なのでしょうか。
試合再開です。
第12ゲームは、西岡がストロークで攻め難なくキープ。
ここからタイブレークに入ります。
・錦織のショットはアウトでミニブレークされ、0‐1
・錦織のショットがネットにかかり、0‐2
・錦織のショットがロングで、0‐3
・錦織のショットがロングで2つ目のミニブレークで、0‐4
・錦織のショットがアウトで、3つ目のミニブレークで、0‐5
・西岡のサービスポイントで、0‐6で西岡にセットポイント
・西岡のダブルフォルトでミニブレークバックで、1‐6
・錦織がストロークで攻めて、2‐6
・錦織がダブルフォルトで、2‐7で西岡がタイブレークを制し、
第1セットは、西岡が6‐7(2‐7)で先取しました。
ここまでの試合時間は54分でした。
ここで錦織のところにまたドクターが来ます。
ドクターから、薬をもらって飲み、また鼻に何か注入します。
恐らく風邪の症状なのかもしれません。
錦織はウェアを着替えます。
続いて第2セット。
西岡のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、西岡のサービスポイントやストロークで攻め、ラブゲームキープ!
第2ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻め、ラブゲームキープ!
錦織が相当辛そうな感じがします。
第3ゲームは、西岡がストロークで攻めて、ラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
第4ゲームは、西岡のウィナーやネットボレーが決まり、40‐40に追いつきます。
思わず西岡が会場を煽ります。
4度のデュースを経て、錦織がストロークで攻めてキープ。
第5ゲームは、西岡がストロークで攻めるも、ミスショットが続き、錦織が40‐40に追いつきます。
2度のデュースを経て、サービスポイントで西岡がキープ。
第6ゲームは、錦織のミスショットが続き、0‐40と3本のブレークポイントを与えてしまいます。
ストロークで攻めて3本戻し40‐40に。
2度のデュースを経て、サービスポイントなどでキープ。
第7ゲームは、錦織のウィナーや西岡のミスなどで40‐15と2本のブレークポイントが来て、錦織がブレークに成功!
第8ゲームは、今度は錦織のミスショットなどで15‐40と2本のブレークポイントを与えてしまいます。
サービスで1本戻すも、錦織のショットがロングでブレークバックされてしまいます。
第9ゲームは、西岡がストロークで攻めて難なくキープ。
第10ゲームは、錦織のミスショットなどで15‐40と2本のマッチポイントを与え、錦織のショットがロングでブレーク!
西岡が満面の笑みで大きくガッツポーズ!
第2セットも西岡が4‐6で取り、セットカウント0‐2で西岡が3回戦進出となりました。
トータル試合時間は1時間39分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率は、西岡の67%に対し、錦織はトータルで59%ということで、いつもよりあまり良くなかったですよね。
特に第1セット序盤は、確率40%台と、本当にファーストが入らなかったです。
それでも第2セットで修正して、少しファーストの確率も上がってきましたが、それ以外でもストロークでのミスが響いていたので、ファーストもセカンドもポイント獲得率は、西岡より下回ってしました。
そしてアンフォーストエラーについては、西岡の11本に対し、トリプルスコアの33本のミスを犯した錦織。
これじゃ勝てませんよね。(^_^;)
しょうがないです。。。 全米に期待しましょう。
錦織の敗戦の弁とは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「僕にとって、タフな試合だった。
彼は良いテニスをしていたと思う。
彼が強くなり、成長するのを見るのは良いことだ。
この2週間、何故か呼吸が苦しかった。
息ができなくてなかなか治らない。
原因が何か分からない
チェックしないといけない」
このコメントを聞く限り、なんとなくですが、西岡に負けた悔しさよりも、強くなった成長の方が嬉しいような感じですね。
でも恐らく錦織としては、自分の体調不良のことで、今はいっぱいいっぱいなんだと思います。
呼吸が苦しいというのは、風邪ではないのでしょうか。
心配ですよね。
一度きちんと検査した方がやはりいいと思います。
次戦の試合予定は?
錦織の次戦の試合予定は、8月26日(月)からニューヨークで開幕するATP2000グランドスラム・全米オープンになります。
今年も上位まで勝ち上がることはできるのでしょうか。
試合まで待ち切れないですね。
体調を整え、挑んで来て欲しいなと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てたなら幸いです。
ツイートやいいね!をして頂けると、もっと嬉しいです。
コメント