全米オープン2019開幕!
いよいよ週明けから、今シーズン最後となるグランドスラム・全米オープンテニス2019が開幕します。
ついにというか、いよいよというか、そんなワクワクした期待感と共に、今年最後のグランドスラムがやってきます。
当然ですが、個人的推しである錦織圭の活躍を願っているからこそ、熱い気持ちで待ちわびているわけなのです。
とはいえ、実際問題として、前哨戦3試合で全く結果を出すことが出来ず、その負け方などを見ても、正直ここまで不安要素の方が大きい現状は否めません。
それでも錦織圭であれば、そしてこの全米であれば、きっと何かやってくれるのではないかと期待してしまうのです。
体調不良の不安はどうか?
やはり不安の一番の要素は、まず先日のシンシナティでの体調不良の一件ですよね。
日本人対決で注目されていた、ツアー初の西岡良仁との対戦で、まさかのストレート負けを喫してしまったわけですが、試合中からにわかに体調不良を感じさせる場面がいくつかありました。
メディカルタイムアウトまでは取らなかったものの、チェンジエンドのブレーク中に、コートドクターを呼び、息苦しいと訴え、薬をもらって飲んでいましたよね。
試合中の表情もなんとなく浮かない感じでしたし、ミスも多く、試合に集中し切れていない感じもありました。
そして試合後には、息苦しい感じが数日前からあり、精密検査についても言及していたので、それを聞いた時には、さすがに肝を冷やす気持ちにもなりました。
あれからどうなったのか、心配はしていましたが、昨日の全米オープン前の記者会見で、錦織はこんなことを述べていました。
「体調は戻りました。
原因も一応判明して今は大丈夫なので、全く問題ないです。
先週フロリダで練習もできた。
体の調子もテニスも、ちょっとずつはよくなってきてます」
とのことで、まずはホッと一安心。
呼吸がしづらいとか息苦しい原因はいったい何だったのか、少々気になるところではありますが、本人が問題なく練習出来ていて、治っている、大丈夫だ!と言っているなら本当に大丈夫なのでしょう。
ただ肘に関しては、
「肘は完璧に治っていない。
まだ試行錯誤しながらしたりしている途中です。
不安は、もちろんあります」
とのことで、やはりまだ不安はあるようですね。
それでもウィンブルドンでも、特に問題なく試合も出来ていたので、だましだましでもなんとか頑張ってやってくれるのではないかと思っています。
そして全米に向けては、
「もうちょっと試合をして自信をつけたかった。
こうなった以上しょうがないので、練習でいいプレーをして自信をつけて、1試合目に臨めたらと思います。
試合勘というのは1・2回戦が大事になってくる。
自信をつけるためにもリズムを取り戻すためにも、1・2回戦の試合内容が大事」
とのことで、 やはり前哨戦で1勝することも出来なかったのは、正直痛かったですが、ぶっつけ本番でも全米は錦織が一番結果を残しているグランドスラムの大会です。
きっと錦織ならば、一試合毎に自信を深めていってくれるに違いありません。
錦織の勝負強さに期待したいと思います。
大会展望
さて、数日前にドローが発表されました。
早速ドロー表を見てみましょう。
※nikkansportsより出典
今回日本人選手は、錦織以外に西岡良仁が出場しますが、いずれもトップハーフに入りました。
錦織はというと、フェデラーの山に入りましたね。
錦織の対戦相手をシュミレーションしてみたいと思います。
まず1回戦で確定している対戦相手は、予選から勝ち上がってきた世界205位で、初対戦のマルコ・トルンゲリティ(アルゼンチン)です。
勝ち上がれば2回戦はモンテイロ、3回戦はガリン。
2週目に突入し、4回戦でコリッチ。
ここを勝ち上がれば、準々決勝でBIG3の一角である、第3シードフェデラーとの対戦になるかと思います。
ここでフェデラーをもしも破ることが出来れば、準決勝は、強敵ジョコビッチが待っています。
そして決勝のラスボスは、第2シードのナダルにきっとなるのではないでしょうか。
ということで、あくまでもそれぞれの各選手が、ランキング通りに順当に勝ち上がった場合のシュミレーションです。
今年こそ悲願達成はあるか?
20代最後のグランドスラム、全米オープン。
なんとなく、ザーっと今回のドローを見ていくと、ウィンブルドンのドローに似ているなと思いました。
ウィンブルドンでは、特に番狂わせなどもなく、BIG3はもちろんのこと、強豪選手がある程度順調に勝ち上がっていきましたよね。
そして我らが錦織も、全豪や全仏の体力消耗試合の反省を活かし、省エネのストレートで、殆どの試合を勝ち上がっていきましたので、5試合目となる準々決勝でのフェデラーとの対戦時でも、エネルギー不足による差で負けたということはなかったわけです。
実際第1セットは、錦織が圧巻のプレーで第1セットを先取したわけですし、これはひょっとしたら?という期待感さえ我々ファンに持たせてくれたわけですからね。
でもやはり芝では最強のフェデラーを、第2セット以降から本気にさせてしまい、あえなく撃沈。
この敗因は、実力不足というよりメンタル的な戦略不足だったのかなと。
第2セット以降、一気にフェデラーに攻められ、ある種のパニック状態になってしまい、ミス連発&ファーストも入らず、ポイントも取れなくなってしまったという感じでした。
もちろんチーム圭の陣営は、事前に戦略はしっかり練っているでしょうし、相手を想定した練習もしていると思います。
ただメンタル的なものは、いくら事前に想定練習をしていても、ついその時に突然出てきてしまうものですよね。
錦織は昨日の記者会見で、こんなことを言っていたのが少々気になりました。
「(フェデラーは)昔からアイドルでしたし、今も目指している選手なので、いつでも試合はしたい。
(今年7月のウィンブルドンで)ロッカーからセンターコートに入る道の途中、泣きそうになるくらいエモーショナルな感じになっていた。
彼とあそこ(ウィンブルドンのセンターコート)でできるというのは、感極まる部分があった」
確かに憧れのアイドル的存在であるフェデラーと、ウィンブルドンのセンターコートで対戦するなんて、ある意味では夢のようなことでしょうし、思わず感極まってしまう気持ちはわからなくもないですが、そういう感情が試合前にも自然に出てきてしまう時点で、既にアドバンテージを取られているということになるのではないかと。
以前も、それについてはマイケルチャンコーチにも指摘されていましたよね。
フェデラーをアイドル扱いしているようではダメだと。
自分が世界ナンバーワンなんだと本気で思ってプレー出来なければ、絶対にグランドスラムで優勝することなんて出来ないと。
確かに以前のランキングがまだ下位だった頃の錦織なら、そういう感情があっても仕方なかったかもしれませんが、トップ10を何年も維持して、フェデラーにも何度か勝っている今になっても、まだそういう感情がリアルにあったなんて。
本来なら戦闘態勢でいるべき、ウィンブルドン準々決勝の直前にも、そんな感情になるというのも、ある意味問題?なのかもしれないなと思ったり。
まぁそれが錦織圭のかわいい?ところでもあり、少々弱いところでもあるのかなと。
今回の全米でも、フェデラーが順当に勝ち進んでいけば、必ず準々決勝で待っていると思うので、そこではさすがにそういう感情は一切封印して頑張って欲しいなと思います。
そこを突破しなければ、ブレークスルーはおろか、いつまでもビッグタイトルが取れない弱弱しい錦織圭というレッテルを、世界中のメディアに貼られ続けることになるのですから。
更にフェデラーに勝ったとしても、14連敗中のジョコビッチ、そしてナダルが待ち構えているわけですよ。
いい加減番狂わせを期待したくなりますが、恐らくきっと進化しているBIG3達のことですから、定位置である2週目にはしっかり勝ち上がってくるでしょう。
ですから錦織には、なんとしても正面突破するべく、絶対勝ちたい、勝てるんだ!という強気なメンタリティで戦って欲しいなと思います。
とはいえ、前哨戦では一度も勝てなかったわけですから、錦織も会見で言っていましたが、4回戦まで良い試合をして、自信をつけたり、試合勘を取り戻していきたいところですよね。
とにかく1戦必勝で勝ち上がることで、自ずと確固たる自信に繋がっていくと思います。
そうなっていけば、強気な気持ちや、絶対に負けたくない、勝ちたいという思いも自然に出てくるのではないでしょうか。
もちろんただ勝つだけではダメですよね。
同じ勝つでも、全豪や全仏の苦い経験を活かし、ウィンブルドンで省エネで勝ち上がれたことをヒントに、全米でも同じように、できるだけ省エネのストレートで準々決勝までは勝ち上がっていって欲しいなと。
それが出来れば、そこまで勝ち上がってきたハードコートでの自信と共に、改めてフェデラーにウィンブルドンのリベンジのチャンスが得られるので、最後に勝った昨年のツアーファイナルのように攻めていけるのではないかと思うのです。
とにかく、そこまではしっかり頑張って欲しいですよね。
果たしてどこまで行けるのか、フィジカル、メンタル共に充実した全米オープンを戦い、そして隔年の法則を自らぶち壊し、ジョコビッチ、そしてナダルとも戦って、出来れば悲願のグランドスラム初制覇を達成し、優勝トロフィーを高く掲げる姿を、是非とも我々に魅せて欲しい。
記者会見でも、
「グランドスラムで一番良い結果が出せているのが全米オープンだと思います。
この大会は多くの自信を持ってプレーできると思います。
とてもワクワクしています」
我々も当然ワクワクしています。
そして来週からの全米オープンを大いに楽しみたいと思っています。
頑張れ、錦織圭!!
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