錦織圭 2019年の全試合まとめ 苦悩のシーズンを振り返り

錦織成績まとめ

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気が付いたら12月。

随分とブログをサボってしまいました。(^_^;)

少しづつまたブログを更新していこうと思っておりますので、宜しくお願い致します。

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苦悩の2019年を振り返る

改めて今年を振り返ってみると、やはり色々なことがあったなぁという印象です。

一言で表現するなら、『苦悩の2019年シーズン』だったのかなと。

過ぎてみればあっという間の1年でしたが、されど、全仏で痛めた右肘の痛みは想像以上に治りが遅く、結果的に2017年と似たような幕引きで終わってしまったシーズンとなりました。

そんな錦織の今シーズンを、ざっくりとですが今年もまとめてみました。

けっこう長くなってしまいましたが、皆さんも是非振り返って思い出して頂き、来シーズンへ向けて、思いを馳せて頂ければと思います。

 ●約3年ぶりにツアー優勝●

1月

・ブリスベン国際


2017年で右手首のケガをし、復活のシーズンだった2018年。

年間シーズン9位となり、新たな気持ちで幕を開けた2019年。

いつものようにシーズン最初の試合は、ATP250ブリスベン国際で幕を開けました。

年末にハワイのエキシビションマッチに出場し、シーズンに入る準備は徐々に出来つつあったとはいえ、やはり本番のツアーとエキシビションでは、緊張感の度合いが全く違いますからね。

とはいえ、ブリスベンは、シーズン最初の試合ということもありますし、全豪の前哨戦という位置づけでもあります。

屋外ハードコートでの肩慣らしということも含めて、まず最初に挑んだ試合でもありました。

個人的にもどんな試合になるのだろうと思っていたのですが、  あれよあれよと勝ち進み、なんといきなり約3年ぶりにツアー優勝してしまったんですよね。

決勝で、メドベージェフを破って勝ったこの大会は、本当に大きい勝利だと思いました。

シーズン初戦で、いきなりの優勝ですからね。

もちろん期待はしていましたよ。

中々決勝での敗退など、ずっと惜敗が続いていましたからね。

ブリスベンは、ATP250の試合ではありますが、久々の優勝は、錦織にとってもかなり自信になったのではないかと思いますし、そういう意味でも、喜びも一入だったのではないでしょうか。

個人的にも、めちゃくちゃ嬉しかったのを良く覚えています。

2018年でツアーに復帰後、尻上がりに調子を上げ、ここで優勝したということは、今シーズンの明るい未来を予感させるものだと、この時は思っていました。

・全豪オープン

シーズン2戦目は、年間4つある大会の1つ、グランドスラム・全豪オープンでした。


開幕戦のブリスベンで優勝し、幸先の良いスタートを切った錦織が、シーズン最初のグランドスラムに対し、どのように挑んでいくのか。

大きな期待感を持ちながら、 待ち望んだ全豪となりました。

ところが、蓋を開けてみると、世界176位で初対戦のマイクシャクに、2セットダウンという大苦戦を強いられ、初戦からいきなり敗退の危機を迎えてしまいます。

ただ、そこからなんとか冷静さを取り戻し、まだ未熟な相手のプレーと、フィジカルの異変にも助けられ、2-2まで戻してフルセットに持ち込み、結局最後は、相手の途中棄権で勝ち越すという、なんともヒヤヒヤした初戦勝利で幕を開けた全豪でした。

その後、2回戦のカルロビッチとの対戦もフルセット、3回戦のソウザでストレート勝利だったものの、4回戦のカレノブスタもフルセットということで、何度も負けを覚悟しなければいけない程、かなり追い詰めながらの、まさに死闘を制してベスト8まで勝ち上がった全豪だったんですよね。

特に4回戦のカレノブスタ戦では、本当に肝を冷やしました。

最後はサービスエースで勝ち切った時の、テレビ画面に映し出された、マイケルチャンコーチの何とも言えない感無量の表情は、本当に忘れられないものとなりました。

ここまで勝ち上がってきたのですから、更に上へと期待したくなりましたが、これだけの死闘を制し、4試合中3試合がフルセット勝利を果たした錦織には、もうこれ以上戦える体力は、残念ながら残っていなかったんですよね。

準々決勝での対戦は、一番対戦して勝ちたい相手・ジョコビッチだったのに、戦う前から満身創痍の状態。

グランドスラムは、次の試合までに中1日の休みがあるにはありますが、なんせ4試合中3試合がフルセットだったのですから、全然体力なんか回復できやしませんよね。

試合に出るには出ましたが、案の定途中棄権を余儀なくされ、今年の全豪は、残念ながら自己ベストタイのベスト8敗退で幕を閉じたのでした。

●初出場の試合に挑戦●

2月

・ABN アムロ世界テニストーナメント

2月に入り、全豪での体力が癒えた頃、錦織は新たな地で試合をするという決断の元、オランダ・ロッテルダムの地に降り立っていました。

例年、2月のツアーは、アメリカ→メキシコのパターンが多かったのですが、ここ数年は南米でのクレー戦を入れてみたり、色々変えてきていたいました。

そして今回、新天地ロッテルダムに乗り込み、屋内ハードコートでの試合を入れたのでした。

エルベール、ガルビス、フチョビッチと順調に勝ち進み、準決勝で久々のワウリンカとの対戦。

ワウリンカとはここ数年、勝ったり、負けたりを繰り返しながら、凌ぎを削ってきた相手ではあります。

ワウリンカも、膝の手術からの復活途上の段階で、この時も世界68位だったんですよね。

とはいえ、難敵であることに変わりはなく、パワー溢れる片手バックハンドの威力も相変わらずですし、全く気は抜けない相手ではありました。

迎えた準決勝は、フルセットの末にワウリンカに屈し、準決勝敗退となってしまいました。

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さすがのワウリンカは、今も実力者としての貫録は変わらず、むしろ、錦織がそのオーラや雰囲気に呑まれた感もあったように感じた試合でした。

残念ですが、次に切り替えていくしかないですね。

・ドバイDuty Freeテニス選手権

続いて、今シーズン4試合目は、これまた初出場のドバイでの試合を入れた錦織。

初戦でいきなり曲者・ペールとの試合で、どんな試合になるのだろうと思っていたのですが、ペールには貫録のストレート勝利で、まずはホッと一安心。

シード勢も続々敗退していたので、初出場のこのドバイで、なんとか、今年2度目の優勝も視野に入れつつ、期待していたのですが、まさかの落とし穴が、早くも次の2回戦でやってきたのです。

世界77位で、初対戦の若手・フルカチにフルセットの末に敗れ、2回戦敗退となってしまったのです。

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え?嘘でしょう?

まさにそんな感想でした。

途中まではいい感じで勝っていたのに、あれよあれよという間に、フルカチに追い詰められ、というよりもむしろ、錦織がミスを連発するなど、焦りが焦りを更に呼んでしまったような状態でした。

フルカチは、全豪初戦で大苦戦を強いられた、マイクシャクと同じポーランド人選手ということで、なんとなく嫌な予感がしていましたが、タイプは違えど、乗ってくると手強いとこは同じようなタイプでしたね。

しかし錦織は、いったいどうしちゃったのでしょうか。

調子は悪くないのに、ミスを連発しての自滅というのは、非常によろしくないですよね。

何かメンタル的な問題なのかと、不安になる2月の2連戦でした。


●マスターズ2試合で今年も結果残せず●

3月

・BNPパリバオープン

今年最初のマスターズである、インディアンウェルズ。

 

例年、なぜかあまり相性の良くない大会というイメージがある大会ですが、今年はベスト8以上の結果を残すことは出来るのか、いや、出して欲しい!そのような周囲の期待と共に臨んだ大会でもありました。

でも結果的に、今年も思うような結果を残せず、3回戦敗退となってしまいました。

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なんと、またしてもドバイで負けたフルカチに、フルセットの末、逆転で負けてしまったんですよね。

今回は、ドバイのリベンジをしてくれるだろうと思っていましたし、実際第1セットは良い感じで先取出来ていたので、今回はストレートで勝てるだろうと思っていたのですが、大事なところで痛恨のダブルフォルトが重なり、またしても自滅感漂うミスを連発し、フルカチに突け入る隙を与え、結果的に逆転負けとなってしまったのです。

フルカチ、、、最初は、見た目も細くて弱弱しいなというイメージだったのですが、これが中々どうして、けっこう良いプレーをする選手だなと、改めて今回思いました。

う~む・・・。

色々思うことはありますが、まぁインディアンウェルズは、いつもあまり相性が良くない大会なので、次のマイアミに切り替えて頑張って欲しいなとこの時は思っていました。

・マイアミオープン

マイアミは、錦織の練習拠点の地元から近く、比較的相性も良い大会というイメージもあり、インディアンウェルズでの嫌なイメージを払拭するにはもってこいの大会だと思っていました。

昨年は、復活イヤーでもあって、初戦敗退でしたが、今年はある程度良い成績を当然期待していました。

ところが蓋を開けてみると、昨年と全く同じ、初戦(2回戦)敗退という結果になってしまいました。


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しかも相手は、初対戦で世界44位のラヨビッチです。

もちろん良い選手だと思いましたが、そもそも錦織が負けてしまうような相手ではないはずなんです。

でも結果的に、フルセットの末に逆転負けという、インディアンウェルズと同じ展開での負けです。

第1セットは調子良く、するすると先取できていたのに、そこからダブルフォルトがからんでの、ミス連発という最悪のパターンでの自滅プレーでの敗戦は、もう観ていて本当にイライラがMAXになり、正直本当に観ているのが辛かったです。

もちろん、当の錦織本人も辛かったし、相当悔しかったに違いありません。

なぜここで、ファーストが入らないのか?

なぜ大事な場面でダブルフォルトを犯してしまうのか?

なぜミスしてはいけないところで、ミスしてしまうのか?

などなど、それこそ、頭ではわかっていても出来ないことってあると思うんですよね。

まさに今、そういうドツボにハマってしまっているところなのではないかと思いました。

しかし、まさか今年もこのマイアミで初戦敗退してしまうとは・・・。

本当にいったいどうしちゃったのでしょうか。

益々心配になってしまったのを、よく覚えています。

でも次はクレーシーズンですし、ここで流れを一気に変えて欲しいという願いはありました。

●クレーシーズンで巻き返せるか●

4月

・モンテカルロマスターズ


さぁ、いよいよクレーシーズン突入です。

クレーコートは、錦織の中で一番勝率が高いサーフェスと言われてきていますし、実際ラリーが続くクレーは、錦織のプレースタイルにも合っていますし、ここ最近の屈辱を払拭するという意味でも、このタイミングでの突入は、まさにもってこいだなと思っていました。

昨年も、3月の悪い流れを、このモンテカルロでいきなり準優勝という快挙でクレーシーズンの幕を開けたわけですし、正直期待せずにはいられなかったのです。

ところがそんな期待感とは裏腹に、またしても結果は初戦敗退。 

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悪夢はまだ続いていたということなのでしょうか。

ダブルスの名手である、エルベールにストレート負けとは、これいかに。

チャンスはあったのですが、それを活かしきれず、また焦りでミスしてしまうパターンです。

マイアミ、モンテカルロと、2戦連続の初戦敗退は、本当に衝撃でしたし、 すごく悔しく残念な思いになりました。

それこそいったい本当にどうしちゃったの?という気持ちで一杯でしたね。

正直、完全に自信を失ってしまったのではないかと思いました。

ただ、今回の負けは、ある意味では、少し前進した負けにも感じ取れる部分も少なからずあり、いや、ただ単に贔屓目に見て、そう思いたいだけなのかも知れませんが、それでも少し、何か感覚を取り戻した感もあったように感じていました。

・バルセロナオープン


2戦連続初戦敗退という屈辱のモンテカルロを尻目に、このバルセロナでは、2度の優勝経験がある思い出深い大会ということで、この地であれば、何か良いプレーや感覚を思い出してくれるのではないかと思っていました。

実際、その感覚を本当に思い出したかどうかはわかりませんが、初戦(2回戦)のフリッツ、3回戦のオジェアリアシム、準々決勝でのカルバレスと、全てストレートで勝ち上がり、準決勝進出を決めたんですよね。

勝ち上がる毎に、本来の錦織のプレーを観ることが出来、またそれが、失いかけていた自信を少しづつ積み重ねていったのだと思いました。

そうです!それでこそ錦織圭です!

こういうプレーが観たかったのです!

ただ結果的には、準決勝で調子の良かったメドベージェフに屈し、準決勝敗退となってしまったわけです。

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ただ、フルセットまでかなり粘っていましたし、良い試合をしていたと思います。

かなり攻めてもいましたし、勝ちに等しい負けだったようにも感じました。

結果的には、残念ながら敗戦となったものの、このバルセロナでは、かなり得るものはあった大会だったと思います。

少なくとも一定の自信にはなったと思いますし、それこそ手応えを得られた試合はいくつもありましたよね。

錦織の場合、負けよりも、勝ちながらより自信を付けて成長していくタイプだと思っているので、そういう意味でもこのバルセロナでは、良い経験をしたのではないかと思いました。

●全仏オープンへ正念場●

5月

・ムチュア・マドリードオープン

バルセロナで少々の自信と手応えを得た錦織が、次に挑むのが、マドリードのマスターズです。

マドリードとの相性も悪くない錦織ですが、昨年の成績は初戦敗退ですし、なんとも言えない状況の中、それでもバルセロナからのリズムを継続して欲しいなと思っていました。

しかし結果的に、ワウリンカに屈し、3回戦敗退となってしまいました。


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ワウリンカには、2月のロッテルダムでも負けていましたので、 なんとかリベンジして欲しかったのですが、ワウリンカの調子がかなり良かったおかげで、全く打ち崩すことが出来なかったんですよね。

まぁ今回の敗戦は、ある意味しょうがないですね。

次に向けて切り替えていくしかなかったと思います。

・BNLイタリア国際

マドリードで、絶好調のワウリンカに負けてしまい、全仏の前哨戦では、これが最後の大会となるローマ・マスターズ。

本番の全仏前までに、出来ればもう少し自信を付けていきたいところですよね。


ということで、意気揚々とローマに乗り込んでいった錦織でした。

初戦(2回戦)のフリッツにはストレートで快勝し、3回戦のストルフには苦戦を強いられるも、なんとかフルセットにもつれながらも決めきり、準々決勝に進出し、迎えたシュワルツマンと対決!

今まで一度も負けたことがなかった相手でしたが、ここはシュワルツマンがいいプレーをしましたよね。

錦織も懸命に頑張っていましたが、一歩及ばず、準々決勝敗退となってしまったのでした。

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正直、本来の錦織であれば、負けていない試合だったと思います。

でも結果的に、ストレート負けということで、モンテカルロからの4大会目となったローマでの試合は、蓄積疲労も当然あったのだと思います。

でもそれはどの選手も、みんな条件はほぼ同じですし、ましてや錦織は、早期敗退をしている試合もあったわけですから、言い訳は正直出来ません。

それでも、結果的にここで勝てずに負けてしまうという結果に、ファンとしてはなんとも言いようのないモヤモヤに包まれるわけです。

これでローマの試合も終わり、いよいよローランギャロスの地に乗り込んでいくのでした。

・全仏オープン


クレーシーズンの集大成且つ、クレーで一番結果を出したい全仏オープン。

前哨戦4大会では、満足いく結果を残せたと言い難く、また不安も残る中で挑んでいかなければならない全仏オープン。

正直不安でした。

でも錦織ならきっと、ここに照準を合わせてきているのだと思いましたし、そう信じて期待するしかないとも思っていました。

迎えた全仏1回戦は、地元フランスのアリスで、一気に攻めてストレートの快勝で初戦を難なく突破し、幸先良いスタートが切れたことで、まずはホッとしたのを覚えています。

2回戦では因縁の相手でもある、地元フランスのツォンガとの対戦となりました。

ツォンガとは、2015年の全仏4回戦で、フルセットの激闘の末、負けてしまったという試合が記憶に新しいですが、その時のリベンジに燃えつつ頑張って欲しいと思っていたわけですが、今回は錦織の方が上手でしたね。

4セットになってしまいましたが、しっかりと勝ち切り、あの時のリベンジもしっかりと果たせた格好になったわけです。

そして3回戦の相手は、初のジェレとの対戦でした。

意外に手強い相手だという情報はありましたが、ツォンガに勝った錦織は、メンタル的にも自信を得ている状況でもありましたし、正直負けることはないだろうと思っていました。

実際、勝つには勝ったのですが、なんと5セットにもつれ、なんとかようやく勝てたという勝利だったのです。

正直何度も肝を冷やしましたよ。(^_^;)

それこそ、1月の全豪を思い出してしまったかのような状況でしたからね。

しかもファイナルセットで、0-3になった時は、本当に負けを覚悟しましたから、そこから大逆転出来たことは、まさに奇跡?いえ、絶対に諦めない、絶対に勝つんだという強く信じる心が上回った結果だったと思います。

それが、あの崖っぷちからの大逆転勝利に繋がったのではないでしょうか。

勝った時は、本当に嬉しかったですし、錦織にとっても大きな自信と喜びに繋がったはずです。

ただ試合時間は、約4時間半にもなり、蓄積疲労が心配にはなりましたね。

4回戦は、またもや因縁の相手、地元フランスのペールとの対戦でした。

ペールとも、今まで何度も対戦してきましたが、毎回読めないプレーをしてくるので、いつもドキドキしてしまうのですが、今回は、錦織が余裕で勝たせて頂こうと思っていました。

錦織とペールの試合は、その前の試合(ワウリンカとチチパス)の試合が大幅に長引き(5時間超)、試合時間が遅れてしまったので、錦織から2-1になったところで日没サスペンデッドになってしまったんですよね。

本来なら、第2セットのタイブレークも錦織が取り切って、ストレート勝利としてほしかったですし、この4回戦に勝てば、次の準々決勝の相手は、王者ナダルに決まっていたこの段階で、中1日の休みも取れない状況が決定的になったのは、非常によろしくないことですが、まぁしょうがないですね。

翌日には、きっちり最短で終わらせ、しっかりペールに印籠を渡して欲しかったのですが、ところがどっこい、そんなに甘くなかったのです。

ペールとは、昨年の全仏でも対戦し、そこでもフルセットまでもつれるなど、一筋縄ではいかない対戦だということはわかっていましたが、でもまさか今年も同じような展開になるとは想像していませんでした。

でも、またしても錦織の悪い癖が、ここで顔を覗かせてしまったのです。

翌日、きっちり4セットで終わらせて欲しかったのですが、一夜明け、ペールの調子が良くなり、逆に錦織がミスを連発し始めてしまったのです。

結局第4セットは、タイブレークまでもつれ、錦織は痛恨のダブルフォルトなどで、このセットを落としてしまったんですよね。

もうここまで来たら、ファイナルセットでは、あっさり勝ってもらおうと思っていたのですが、ファイナルでも先にブレークしたのはペールで、まさに3回戦のジェレ戦と似たような展開の死闘になってしまいます。

どうして錦織の試合は、このような劇場型の試合になってしまうのでしょうか。

またこの4回戦で、ハラハラ、ドキドキ手に汗握る展開の試合を、再び観ることになるとは、正直思っていなかったです。

でもペールも、この時点で相当なプレッシャーを感じていたのか、ミスも相変わらず多かったですし、錦織も絶対にここで負けて堪るかという強い執念のような、絶対諦めない気持ちが奏功し、ブレークバックからの、更にブレークで一気に畳みかけ、結果的に7-5で勝ったのでした。

2日がかりの長い死闘でしたが、絶対に諦めない気持ちが、勝利を呼び込み、劇的勝利となったことは、本当に素晴らしかったですし、嬉しかったのですが、次の準々決勝のナダル戦が、中1日の休みもなく、すぐ翌日にあることがわかっていましたので、体力的に大丈夫なのか?という心配と不安で、正直絶望的な気持ちでもありました。

翌日の準々決勝は、案の定、棄権こそしなかったものの、第1セット、第2セットは、それぞれ6-1ずつと圧倒され、為す術など全くない状態でした。

また、中0日で臨んだ試合でしたし、2戦連続で5セット戦い、蓄積疲労も相当溜まっていたことから、体力的にも限界に近い状態だったと思いますので、途中でトレーナーを呼び、右肘のマッサージを受ける場面もありました。

後に、その右肘の状態が悪化し、全米以降の試合を全て欠場することになるわけですが、まさにこの時点で起こったケガであり、蓄積疲労の悪化だったのだと思います。

その後第3セットで多少開き直りも見せるも、結局3-6でナダルに屈し、残念ながら準々決勝敗退となってしまったのでした。

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全仏を振り返ってみると、2回戦くらいまでは、錦織のペースで行けたと思いますし、前哨戦で思うような結果が出せなかった割には、自分のテニスを取り戻し、自信を付けて勝ち上がることが出来たと思います。

ただ3回戦のジェレ戦と、4回戦のペール戦で一気に狂いましたよね。

ちょっとした油断だったのでしょうか。

錦織の悪い癖とでも言いましょうか。

いわゆる詰めの甘さが露呈してしまったということなんだと思います。

少なくとも3回戦と4回戦は、錦織が本当に集中して試合に臨んでいれば、間違いなくストレートで勝てた試合でした。

よって、4回戦のペール戦も、サスペンデッドにはならず、きっちり中1日空けて、ナダルと戦えていたはずだったのです。

結局、自ら全豪と似たような展開にしてしまった錦織は、本当にもったいないですし、なんだかなぁと正直思わざるを得ませんでした。

●グラスシーズンに突入●

6月

・ノベンティ(ゲリーウェバー)オープン

全仏で右肘を痛めた錦織は、大事を取って、ハレでの大会の欠場を発表しました。


まぁこのハレでは、毎年ケガをしやすい大会ですし、ウィンブルドン前の唯一の前哨戦を欠場するのは、勇気のいることではありましたが、背に腹は代えられないということだったのだと思います。

●ウィンブルドンでフェデラーに挑む●

7月

・ウィンブルドン/全英オープン

さぁいよいよ、ウィンブルドンです!

唯一の前哨戦だったハレを欠場してしまったことで、ぶっつけ本番で挑まなければならなくなったウィンブルドン。

右肘の状態が心配されていましたが、この時点では、なんとか痛みも軽減されていたようで、本人も『大丈夫です』というコメントをしていましたよね。

更に開幕前には、エキシビションマッチに出場し、プイユと戦ったり、ナダルと練習したりしながら、なんとなくこれならいけるのでは?というかなりの手応えを得られたようで、その良い感触のまま、挑んだ大会でもありました。

ただ、全豪、全仏とファイナルセットまでもつれるような死闘は、もういい加減お腹いっぱいですし、まだ右肘の完治はされていない中でのウィンブルドンということもあり、なんとか今回は、ストレートで上位まで勝ち上がって欲しいなと思っていたんですよね。


そして始まったウィンブルドン。

どうなるのかと思っていたのですが、モンテイロ、ノリー、ジョンソン、ククシュキンと、準々決勝まで一気に全てストレートで勝ち上がり、本当に理想的な展開でここまで勝ち上がることができたんですよね。

これには良い意味での驚きや嬉しさでいっぱいになっていました。

これでこそ錦織圭だ!と、なんとも誇らしい気持ちでいたのです。

また、今回はけっこうドロー運も良く、4回戦までは簡単ではないにせよ、ビッグネームとの対戦もなく、ここまで理想的なカタチで、しかもストレートで勝てたことは本当に素晴らしかったと思います。

そして挑んだ準々決勝は、芝の皇帝ロジャー・フェデラーでした。

正直、ここでフェデラーか・・・とは思いましたが、錦織の今ある力をフルに使い、とにかく芝ではかなり手強い相手であるフェデラーに、どこまで迫れるか、いや、是非勝って、初のベスト4を決めて欲しいと思いました。

ところが、試合が始まってみると、フェデラーも緊張していたのか、動きも鈍く、錦織が先にブレークするなど、第1セットを6-4で先取したんですよね。

これは、もしかして、もしかするのか???と大きな期待感と共に第2セットに入ったのですが、錦織の攻撃はここまででした。

さすがに芝で最強のフェデラーは、しっかり修正し、一気に畳みかけ、錦織も為す術ない状態で、第2セットを1-6と圧倒されてしまいます。

その後、第3セットに入っても、突け入る隙が殆どないまま、4-6で取られ、結局第4セットも同じような展開に持っていかれ、4-6で決められ、結果的に1-3で準々決勝敗退を喫っしてしまったのでした。

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やはり芝のフェデラーは、想像以上に強く、中々その壁を崩すことは出来なかったんですよね。

残念ですが、右肘が完治していないまま、ぶっつけ本番で挑んだ割には、ここまで勝ち上がることが出来た錦織は、よく頑張ったと思います。

あともう一歩だったと思いますが、それは来年へのまた課題ということで、今年の錦織のウィンブルドンは幕を閉じたのでした。

●夏のアメリカ・ハードコートシーズンへ●

8月

・シティオープン 


短かったですが、充実したグラスコートシーズンが終わり、2週間の休養を経て、夏のアメリカ・ハードコートシーズンがまたやってきました。

ここで、全米オープンに向けて、また新たな一歩を踏み出して欲しいなと思っていたのですが、全仏で痛めた右肘が、ウィンブルドンで更に悪化させてしまったようで、大事をとって、ワシントンを欠場することになったのです。

・ロジャーズカップ

ワシントンを欠場し、マスターズであるモントリオールは、なんとか出場したいという思いもあったようですが、やはり右肘の痛みで、満足に練習が出来ておらず、調整不足のまま迎えた初戦は、苦手なガスケではありましたが、残念ながらストレートで初戦(2回戦)敗退となってしまいました。


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この大会も、本来ならそんなに相性は悪くないのですが、3年連続初戦敗退となってしまったんですよね。

とにかく調整不足の何物でもないですし、右肘の状態がとにかく心配でした。

・ウェスタン&サザンオープン

前哨戦第3弾となるアメリカ・シンシナティマスターズ。


ワシントンは欠場、モントリオールでは初戦敗退という結果で、全米オープンの前哨戦では最後の戦いということでしたが、結果はモントリオールに続き初戦(2回戦)敗退という結果となってしまいました。

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敗れた相手は、なんと初対戦の後輩、西岡良仁でした。

西岡が今回すごく良いプレーをしていましたし、錦織が万全の状態であったとしても、勝つのはけっこう厳しかったかもしれないところはありましたが、それでも万全の状態ではない錦織でしたので、負けは致し方なかったと思います。

もちろん正直言えば、そんな状態であったとしても、西岡に負けて欲しくはなかったですが、まぁ今回はしょうがないですよね。

ということで、これで全米オープン前に試合では、まったく良いところなく、未勝利で本番に挑むことになったのでした。

・全米オープン


いよいよ全米オープンが開幕します。

結局、全初戦では、右肘の故障の影響で、満足いく結果を出せないまま、全米に挑むことになってしまったわけですが、ウィンブルドンでも、ぶっつけ本番でベスト8まで勝ち上がった錦織のことですし、一番相性が良く、得意な全米ですから、なんだかんだでやってくれるのだろうと期待していました。

初戦は、初対戦のトルンゲリティでしたが、2セット目で相手が途中棄権により錦織が勝利、2回戦のクランは、苦戦する場面があるも、4セットでなんとか錦織が勝利となり、3回戦のデミノー戦へと勝ち進んでいったわけです。

デミノーとは今回初対戦だったのですが、期待の若手有望株選手ということで、どんな対戦になるのかなと思っていました。

もちろんすんなりは勝てない可能性もあるとは思っていましたが、正直負けるということは考えていませんでした。

錦織が、3回戦で敗退してしまうなんて、全く想像したくなかったからというのもあります。

ところが、実際に対戦してみると、デミノーは素晴らしいプレーをする選手でした。

恐らく錦織対策も事前に練ってきていたのだろうと思いますが、それにしても第1セットから完全にデミノーペースで、完全に主導権を握られてしまったんですよね。

錦織も、トップ10選手の意地を、もっと魅せて欲しかったのですが、いかんせん今日の錦織はミスが多く、形勢逆転とはいかず、2セットダウン。

第3セットで、なんとかセットを取り返すも、第4セットで力尽き、残念ながら、まさかの3回戦敗退となってしまいました。

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錦織が全米の2週目にいないというのは、なんとも寂しく辛いものがありました。

でもしょうがないですよね。

右肘の痛みを抱えながら、出場した感もあったわけですし、確かにもう少し粘れる要素もあったとは思いますが、それも結果論ですからね。

これで錦織の全米オープンは閉幕となってしまいました。

●インドアコートシーズンへ●

10月

全米オープンが終わり、まだ暑さが残る日本ですが、年に一度の楽天ジャパンオープンが開幕するにあたり、今年はジョコビッチが初参戦することもあってか、チケットの売れ行きも上々で、目の前で錦織の試合を観たいというファンも多くいたかと思います。

でも残念ながら錦織は、右肘の状態が思わしくなく、楽天ジャパンオープンの欠場を発表したのでした。

そして、翌週の上海マスターズなど、今シーズン残り全ての試合も欠場することになり、錦織の2019年シーズンはこれにて幕を閉じてしまったのでした。

まとめ


錦織圭の2019年シーズンはいかがだったでしょうか。

こうして振り返ってみると、今年1年は、ブリスベンで約3年ぶりのツアー優勝で始まり、幸先良いスタートを切ったものの、その後は初戦敗退、早期敗退の目立つ、苦悩のシーズンだったなという印象でした。

そんな中でも、なんとか4つのグランドスラムには全て出場し、全豪、全仏、ウィンブルドンではベスト8まで勝ち上がるなど、安定感抜群のパフォーマンスを出せたわけで、そこは評価に値するものだと思います。

でもやはり、全仏で痛めた右肘のケガが、想像以上に大きく影響を及ぼしてきてしまったわけですから、錦織にとってみれば、結果的に不本意なシーズンになってしまったのではないでしょうか。

ただ、右肘を痛める前から、課題は明確でしたよね。

近年積極的に取り組み、割と結果が出ていたファーストサーブの改良が、今年に入ってから崩れ、確率も低くなり、大事なところでのダブルフォルトなどのミスもけっこうありました。

やはりサービスが入らないと、リズムがどんどん崩れていきますし、気持ちも乗っていけないところはあると思うのです。

そして、焦りやプレッシャーからメンタルも崩れ、不必要なダブルフォルトを引き起こしたり、ミス連発にも繋がっていきますから、良いことはないですよね。

ですから、来年の課題は間違いなくサービスの改善になっていくでしょう。

もちろん、右肘の完治が最優先ですし、試合勘を取り戻すこともまずは必要ですが、それと同時並行で、サービスの確率向上のためのトレーニングも行っていく必要はあると思います。

ということで、来年2020年シーズンは、どんな活躍を我々ファンに見せてくれるでしょうか。

もちろん2018年シーズンのように、最初の出だしは緩やかにはなるとは思いますが、出来ればどんどんギアを上げていって頂き、夏の東京オリンピックの頃には、大活躍を期待したいですよね。

来年の今頃は、やっぱり錦織圭は凄い選手だった!という感想をこのブログに書きたいので、そういう素晴らしいパフォーマンスをしてくれることを期待しつつ、これからも変わらず応援していきたいと思います。

来シーズンも頑張れ、錦織圭!!

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